ダマされた人よりも、ダマす人が悪い! という事は、議論の余地がありません。
ただ、「1回だまされるのは相手の恥。2回だまされるのは自分の恥」ということも世間では言われています。
厳しいだけではないけれど、厳しいときには、厳しい世の中です。
悪い人にだまされて痛い目にあわないために、今回の記事では、嘘を見抜くために役立つ実践的な方法を5つご紹介します。
会話の途中で質問する
嘘をつく側は、作り上げた架空のシナリオの”矛盾が出ること”をもっとも恐れます。
そこで、嘘を見抜くために効果的なのが、会話の途中で質問をすることです。
相手の意表をつくタイミングを狙いましょう。
相手は、咄嗟の対応を求められると、『予定していた自分のシナリオが狂ってしまうのではないか』と焦り出し、その動揺は、目が泳いだり、早口になったりとわかりやすい”嘘反応”が表れるのです。
ペースを乱されるような質問は、あえて聞こえないふりをして流すのも、常套手段です。「とにかく」「まあ、聞け」といったようなフレーズで、相手がこちらの質問を流そうとしてくるでしょう。
相手の専門分野について基礎的な知識を持つ
相手の質問を封じるためには、権威に訴える『論証(ろんしょう)』と呼ばれる手法がよく使われます。
権威に訴える論証とは、命題が真であることを立証するために、権威によって裏付ける帰納的推論の一つです。
ところで、学説争いのあるような細かい論点を多数ひろい、注意深く学説をつなぎあわせて、自分にとって都合の良い結論を導き出すという作業は非常に時間と労力を伴います。
そこまでやるぐらいならば、すべて正直に話した方が専門家にとっても面倒が少ないのですよ。
ですから、専門家は、こちらを素人だと思って馬鹿にしている場合、おそろしく基本的なところから嘘をついてきます。
権威に訴える論証を使った専門家の嘘を見破るためには、多くの場合、相手の専門についての基礎的知識を持っているだけで足ります。
言葉遣い・服装・礼儀作法で隙をつくらない
意識的に嘘をついているひとは、言葉遣い・服装・礼儀作法に過剰にこだわります。理由は簡単です。相手を精神的に疲れさせた方が、相手の質問を封じやすいからです。
その場の話題に関係なく、言葉遣い・服装・礼儀作法に過剰にこだわる人は、何か嘘をついている、あるいは、嘘をつく準備をしていると警戒するべきです。
ヤクザの世界では、言葉遣いや礼儀作法は、相手を気持ちよくするためではなく、武器や防具として使うものだと言います。
相手の嘘を見抜くために、こちらから十分に質問をしようと思うのならば、言葉遣い・服装・礼儀作法で隙をつくらないということは大切です。
無意識に表れる罪悪感の言語的サインに注目する
嘘をつくことに罪悪感をおぼえている人は、「僕は君の友人である彼女とは浮気をしていない」という具合に、嘘の対象から距離をおいた言葉を使おうとします。
いつも「Aちゃん」と呼んでいたのが、いきなり「君の友人である彼女」という表現になれば、怪しいです。
また、罪悪感をもって嘘をつくときには「僕と彼女は決して不適切な関係ではない」と否定のために形式的な言葉を使うことが多くなります。
罪悪感の言語的サインは、嘘を見抜くための有効なわかりやすいメルクマール(指標)です。
「みんなのために」 「あなたのために」 は、特に要注意!
嘘つきの世界のエリートとも言うべき、罪悪感を一切おぼえることなく嘘をつけるというひとは世の中に実在します
自己愛が強すぎる人は、何をするのにも「みんなのために」「あなたのために」という言葉を使いたがります。
どんな悪質な嘘をついたとしても、「これは自分が得するためにやったのではなく、みんなのために(もしくは、あなたのために)やったのだから、私は悪くない」と言い放ちます。
彼らは、嘘をつくときに、罪悪感を最初から持っていないので、嘘が明らかになって周囲から責められる場面でも、「みんなのために(もしくは、あなたのために)やったことを理解してもらえない自分は、被害者」と言い、責任を取ることを徹底的に拒否します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
たとえ、相手の話の内容が間違っているということがわかっても、それが勘違いで言っている場合と、嘘とわかっていて言っている場合があります。
後者であれば、その相手との付き合い方を考えなければならないでしょう。
そう考えると、嘘を見抜く技術は、単純にだまされて痛い目にあわないためというだけでなく、健全な人間関係を形成するためにも、重要なものと言えるでしょう。
今回の記事の内容をあなたの実生活において役立てていただければ幸いです。
嘘のつき方を教えてください
コメントありがとうございます。
本当は、嘘をつかないのが一番ですが、どうしても嘘をつきたいときには参考にしてください。
教えてしまっていいの? バレない嘘のつき方