うっかりしてしまった失言を相手の記憶から消す方法

    失言『口は災いの元』とはよく言ったもの。やらかしてしまった己の失言に、青ざめた人は数多くいることでしょう。

    一言で『失言』と言っても、その性質は様々です。

    「まったく自覚なく放った一言が誰かを傷つけてしまった」
    「お酒の席などで気が大きくなり不躾な発言をした」
    「油断して愚痴っていたら当の本人に聞かれてしまった」

    などなど。

    血の気が引く音が聞こえてきそうですが、いったん口に出してしまったことは、なかったことにはなりません。

    過去を変えられないのならこの先をどうするか考えるしかありません。頭を抱えて「やっちまった!」と後悔したら、気持ちを切り替えて挽回する術を考えましょう。

    今回は、己の失言を相手の記憶から消す方法をご紹介します。

     

    うっかりしてしまった失言を相手の記憶から消す方法

     



     

    まずは早急に、『潔く謝罪』しましょう


     

    『相手の記憶から消す方法』と言いましたが、現実は、相手の記憶を操作することは不可能です。

    ではどうするか。不快な思いをした人の感情は

    『癒される』
    『腑に落ちる』
    『許す』
    『忘れる』

    というプロセスを辿ります。つまり、失言を挽回するにはこのプロセスに沿って、早めに相手の記憶を『上書き保存』していくよう図ることが重要なのです。

    そのためにも「マズイ」と思ったら潔く、早い段階で謝罪しましょう。

    直接顔を見て頭を下げるのが望ましいですが、それが無理ならひとまず手紙などできちんと謝罪の意を伝えましょう。不可抗力による失言なら人間性でフォローができることもあります。

    その代わり、うわべだけでは見抜かれます。誠心誠意頭を下げることが大切です。

     

    焦る気持ちはあれど、とにかく落ち着きましょう


     

    謝罪にしろ他の手を打つにしろ、肝心なのは『落ち着くこと』です。

    失言を取り消そうとして焦るあまり、すぐにしどろもどろになりながら弁明する人がいますが、支離滅裂な言い訳は却って「ああやっぱり本音だったんだな」と受け取られかねません。

    相手に悪い事をしてしまったという気持ちから必死に謝罪するのと、自己防衛本能丸出しで取り繕うとするのでは、明らかに態度や声音に変化が見られます。そして相手もその違いを見抜きます。後者だと判断された場合、その場はしのげても、先々に影響を及ぼすことは想像に難くないといえるでしょう。

     

    言葉よりも態度で示しましょう


     

    コミュニケーションには言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションの2種類がありますが、重要なのは後者と言われています。人は「言語、言葉」よりも「態度や目線、表情」などから相手の考えを読み取ろうとするのです。

    つまり『反省しているなら気の利いたことを言おうとするより行動で示せ』ということ。

    余計なことは言わない。やるべき事は丁寧に。返事ははきはきと。挨拶と、感じの良い笑顔を心がける。

    間違いは誰にでもあるものです。心底反省し、同じ過ちを犯さぬよう気をつける姿勢を崩さなければ、やがて相手も怒りの矛先を収めてくれることでしょう。

     

    ワンクッション入れてから頭を下げる、という手があります


     

    失言が配慮に欠けたものだった場合は、自分より上位の責任者(上司など)や相手が信頼をおいている人から先に一言添えてもらうと、相手の毒気が抜け謝罪を受け入れてもらいやすくなることがあります。

    例えば相手に対し先に上司が「このたびは配慮が行き届かず申し訳ありませんでした」と頭を下げた後、当人が「勉強不足で申し訳ありませんでした」と謝罪する。主にビジネスシーンで良く見かける光景ですが、当人だけだとこじれるケースも『より上位の者が状況を把握している』と相手に認識させることで失言の穴埋めの一手とすることができる。実は理にかなった方法なのです。

     

    くどくどと言い訳をしてはいけません


     

    配慮不足の失言が『当人の経験不足・無神経』から来るなら、認識不足の失言は『当人の勉強不足・怠惰』が起因していると言えます。

    この『認識不足から来た失言』については、傷ついた相手の心に届く言葉を、誠心誠意に伝えるのが解決への一番の近道です。

    逆に絶対にやってはいけないのが「そんなつもりじゃなかった」と言い訳すること。誠意が感じられない上開き直りが大変見苦しく、人間性を疑われます。

    「そんなつもりじゃなかった」「軽い気持ちだった」「こんな大げさに取られるなんて」……言えば言うほど「傷ついたこっちが悪いとでも!?」と相手の怒りと反感を煽るだけ。少し考えてもわかることですよね。

     

    タイミングを見極めましょう


     

    配慮すべきは謝罪の方法や言葉だけではありません。タイミングについても考える必要があります。

    早く謝らなければと、相手が忙しい時に割り込んでいっても迷惑なだけですよね。空気を読まずにアプローチをかけるのは、早く自分が楽になりたいだけの自己満足であって、本当に反省している人間がすることではありません。

    配慮が足りないと、失言・失態の上塗りになるどころか、却って事態を悪化させる原因ともなりかねません。なんのための謝罪ですか? どうして失言を挽回しようとしているのですか? 今一度よく考え、省みるようにしましょう。

     

    絶対に、笑ってはいけません!


     

    失言を挽回するのに笑うなんて、そんな失礼な人っているの? と思うかもしれませんが、案外気まずい時や頭を下げなくてはならない時などににやけたり笑ってしまう人はいるのです。あなたの周囲にはいませんか?

    実は人間は、極度のストレスを受けると『笑う』ことで自己を平常に保とうとする心理が働きます。自己防衛の一種なのですが、相手は当然、謝罪しながら笑われたら「反省の態度がなってない!」と怒り心頭ですよね。逆の立場なら、きっとあなた自身もそう受け取るのではないでしょうか。

    本能に基づく行動とはいえ、やはりここは理性で抑えるべき。事前に深呼吸して気持ちを落ち着かせるなど、自分なりの対応策を考えておくと良いでしょう。

     

    まとめ


     

    表現力に乏しい人は些細な場面でも動揺しやすく、失言を重ねて悪循環に陥ることが多々あります。また、語彙が少ないためとっさに適切な言葉を選ぶことができず、さらなる誤解を招くというのもよくある話です。

    失言自体は誰にでもあること。それをうまく処理していけるか、はたまた墓穴を掘り下げるのか。いざというときのために、日頃から自分の感情や状況を『正しい言葉』で『正確に』伝えることができるよう訓練しておくことが重要です。

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