「大事な場面で毎回テンパる」と悩んでいる繊細なあなたに、テンパらないための7つの対策をお伝えします。
「テンパる」とは、過度な緊張が続くあなたの脳内で、ノルアドレナリンが活発に働いている状態のこと。
これによって、「のぼせあがってしまう」から頭が真っ白になってしまうのです。
……と、テンパっているときのメカニズムを知ったところで、そんなことは、あなたにとって、どうでもいいことですよね?
ここからは、テンパらないための具体的対策法・対処法をお伝えしていきます。
とにかくメモを取る
テンパるあなたにおくる対処法その1は、「こまめにメモを取る」ことです。
テンパったときに頭が真っ白になり、肝心なことが何も思い出せなくなってしまった経験はありませんか?
それは、いわゆる、のぼせあがった状態になってしまうから。
そんなとき「これを見れば大丈夫」というものが手元にあるだけで、心理的な負担がかなり軽減されます。
テンパる人は、ワーキングメモリー(情報を一時的に保存し、必要に応じて出し入れする脳の高次機能)が、緊張によってうまく操作できなくなってしまう傾向がありますが、これなら「思い出さなくてはいけない」というプレッシャーからも解放されますよね?
テンパらないための特効薬は「心の余裕」です。
それを普段から作っておけるようにしておきましょう。
なにはともあれ、まず落ち着く
テンパるあなたにおくる対処法その2は、「落ち着いて考えるクセをつける」ことです。
そもそもテンパっているときに、焦って先へ先へと進めようとしても、うまくいかないどころか、ハデに失敗する可能性のほうが大きくなってしまうものです。
よく「焦ってもうまくいかない」と言われますが、まさにその通り。
テンパったときほど、「ゆっくり、静かに、着実に」を心がけましょう。
この言葉を実際に声に出すことでも、潜在意識に暗示をかけ、落ち着きを取り戻す時間を速めることができます。
また、普段からも、1つ1つを着実にこなし、冷静に考える癖をつけるようにしましょう。
1週間に1度くらいでもかまいません。じっくり考え、心を落ち着ける時間を取ると良いですね。
おすすめは、瞑想です。
リラックスやリフレッシュ効果も期待できるので、一石二鳥です。
準備は必ず事前にすませる
テンパるあなたにおくる対処法その3は、「準備は事前に済ませる」ことです。
テンパる人には、基本的に余裕がありません。やらなければならない手順が増えれば増えるほど、ただでさえ足りない余裕がさらに削られてしまいます。
こんなときは「やるべきことそのものを減らす」ことが重要です。
当日「あれもこれもやらなくてはいけない」と思うより「これとこれだけをやればよい」と思えるほうが、よほど気が楽になるはずです。
そのために、事前にわかっている準備は、早めに片づけていきましょう。
リストを作って、できあがったものからチェックを入れると、成果が可視化できるので、安心感につながります。
「これだけやったから、大丈夫だ! 」と思えれば、なお良いですね。
人間は、理由があれば納得できる生き物です。
具体的な根拠に基づく「大丈夫」は、気休めに終わらない強みがあると心得ておきましょう。
しっかり睡眠をとる
テンパるあなたにおくる対処法その4は、「よく寝る」ことです。
睡眠不足は、疲労蓄積だけではなく、判断力や思考力の低下、情緒不安定なども引き起こします。当然、作業効率は落ちますし、心身ともに悪影響を受けてしまいます。
そもそも「テンパる」とは、心に余裕がなくなることです。
ただでさえ追い込まれているような心理状況なのに、加えて睡眠不足では、とっさの判断やひらめきさえ期待できないでしょう。
あなたが本来持っている能力そのものが落ちている状態で、心の余裕を持つことなどできませんよね?
緊張することがわかりきっている状態なら、なおさら早めに休むことを心がけましょう。
眠れなくても、横になって目を閉じているだけでも違いますし、アロマやヒーリングミュージックを組み合わせると、リラックス効果も得られます。試してみてくださいね。
「完璧」を「当然」だと思わない
テンパるあなたにおくる対処法その5は、「完璧を絶対的な目標にしない」ことです。
テンパる人は繊細で生真面目なので、ついつい高い成果を求めがち。
プレゼンなら高評価を、テストなら高得点を……と無意識のうちに目指す場所をかなり高い位置に設定してしまいます。
ところが、テンパって本来の実力が出せないと、目標としていたところまで到達できず、かえって自己嫌悪に陥ってしまうのです。
「失敗してはいけない」「しっかりやらなくてはいけない」という気持ちは大切ですが、少し肩の力を抜きましょう。
「高得点」よりも、まずは「合格点」を取りにいくのです。
そもそも、人間の数だけ違う考え方があるのですから、完璧に誰かを納得させ、理解しあうなんて不可能です。
まずは、6割を目指しましょう。
そのうえで、少しずつ反省点を加えながら、高みに登っていけば良いのです。
何度も繰り返せば慣れてきます。慣れてくれば余裕が生まれ、以前より楽にこなしていけるはず。
「急がば回れ」は、真理です。
生産性のある反省をする
テンパるあなたにおくる対処法その6は、「ポジティブな反省をする」ことです。
なにかが終わって、それがうまくいったと思えないときには、どうしても落ち込んでしまいますよね?
そんなとき「○○がダメだった」「××はこうすれば良かった」としか思わなければ、それはただの自己嫌悪で終わってしまいます。嫌な思いまでして、もったいない話です。
せっかく失敗したなら、次に活かしましょう。
「○○がダメだった → △△をしたならどうだろう」と、一歩先に思考をめぐらせるのです。
失敗したあなたは、言うなれば、1つサンプルを手に入れたようなものです。
「○○をするとダメだ」ということがわかったのですから、次はそれに注意すれば良いだけですよね?
どうせ落ち込むなら、建設的に落ち込もうではありませんか。
あなたの感じた喜怒哀楽を、自己嫌悪どまりで無駄にはしてはいけません。
いざテンパってしまったら
さて、テンパるあなたにいろいろな対処法をお伝えしてきましたが……これで完治するなら苦労はありません!
だいたい、テンパるときは、何をしようがテンパるものなのです。
というわけで、いざテンパってしまったときの対処法も覚えておきましょう。
落ち着け
テンパっているときは、呼吸が浅く早くなりがちです。
腹式呼吸を意識して、できるだけゆっくり、長く呼吸してみましょう。
落ち着くまでは苦しいかもしれませんが、少々無理やりでも、ゆったりとした呼吸をするようにひたすら集中してみてください。
呼吸の安定とともに気持ちも落ち着いてくるはずです。
割り切れ
テンパっているときに長時間作業しようとしても無理です。ならばいっそ、割り切ってしまいましょう。
人間が集中するのに適しているのは、15分。
ならば、その15分だけを、まずはやれる限りの力を使って頑張ります。そのあと一息入れて、また15分。落ち着いてきたら頑張る時間を少しずつ延長してみてください。
テンパっているときの対処法の極意は、「少しずつを積み重ねること」です。
離脱しろ
テンパっているときにその場にとどまっていると、かえって焦りが倍増します。可能なら、一度現場を離れてください。
ちょっとの間でも休憩をとることができると、頭や心をリセットすることができます。
離れられないなら、目を閉じてみるのも良いです。
注意点は、TPOを考えることと、集団行動の場合は、必ず誰かに一言断りを入れること。
いきなり、ふらっといなくなると、周囲に迷惑をかけてしまいかねませんので、気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
テンパるたびに失敗を繰り返していると、自信を失ってしまいます。
過去にからかわれたりした経験があるなら、なおさらです。
ですが、そう簡単にメンタル面や性格を変えることなんてできません。
ですから、今すぐ変えようと思わないでください。
あなた自身が楽になるために、テンパるたびにあなたが感じている心理的な負担や辛さを軽減すること最優先に進めていきましょう。
まずは、そこからです。