世の中には八方美人だと言われる人が必ずいます。
会社や、学校、どこにでも数人はいるものですし、仲間内という小さなコミュニティにもそういう人は存在します。
正直なところ、八方美人と言う言葉は、あまり良い意味で使われる事はほとんどありません。
むしろ、悪く言う時に用いられることが多いのです。
今回は、そんな八方美人な人の特色についてお伝えします。
八方美人は高い社交性
八方美人は、あまり関係性のない人に用いる場合は、高い社交性を発揮していることになります。
仕事の場、特に接待や、取引先との話しの時などは、八方美人である方が良いと言えるでしょう。
社交性のない人は「そんなこと、仕事なら自分でもできる」と感じる様ですが、真の八方美人でなければ相手に見抜かれます。
学生時代ならともかく、
社会に出た場合は、外部的には八方美人な人ほど重宝するのです。
初対面の人は楽
八方美人の人は社交性が高いので、初対面の人にも臆面なく話しかけていきます。
八方美人の人の正体、本当の性格はともかく、初対面の人間にとっては有難いものです。
例えば、大学のサークルに新人が入ってきた時、緊張して中々新人の人は馴染めませんが、八方美人な人がいれば一安心です。
大体、任せておけばそれなりに馴染めるようにしてくれます。
こういう人は、しっかり初対面の人の情報も根掘り葉掘り聞きますので、初対面の人でも情報だけは盛りだくさんです。
深く付き合わない場合はベストな人材
八方美人の人を悪く言う人は、その多くが深く付き合おうとするからなのです。
軽く、表面上の付き合いであれば、こんな楽な相手はいません。
そもそも、八方美人と言う事は、全てにおいていい加減と言うことですので、自分にも深く突っ込んできませんが、相手にも深く突っ込まなくてもいいので、楽なのです。
要は、相手のことをそれほど考えずに付き合える気楽な相手だと思えばいいわけです。
こちらにもそれほど介入してこないので、暇つぶしに遊ぶ相手程度に考えておけばいいのです。
交友関係が広い
八方美人の人は、軽い関係が多いでしょうが、その分交友関係は広く、人を集める事は得意分野であると言えます。
会社のノルマ達成や、もし自分で商売をした時の客引きにはもってこいの人物です。
知人の中には、それなりの人もいるかも知れませんので、言葉は悪いですが、大きな利用価値があります。
自分のビジネスチャンスには大いに貢献してくれる人、それが八方美人な人なのです。
不安症の人
八方美人と聞くと、誰にでも良い顔をして取りいるのが上手い嫌な人間と思いがちですが、心理学的には一概にそうとは言えません。
八方美人と言うことは、誰にでも媚びへつらうわけですが、それだけ孤独になりたくない、1人になりたくないと言う感情の裏返しなのです。
つまり、自分に自信がなく、自分1人で何もできないと深層心理下で理解しているからこそ、より多くの人に寄り添っていくのです。
そうしておけば、もし万が一誰かに嫌われても、全ての人が自分の周囲からいなくなるわけではないと考えるのです。
言ってみれば、心から信頼できる相手がいない寂しい人と言えるのかも知れません。
自尊心が強い人
八方美人の人は誰にでも良く思われていたい人です。
誰か特定の人ではなく、周囲の人全てに良い人であると思われたいのです。
ただ、その為には何が必要なのかがわからないため、誰にでも良い顔をしてしまうのです。
本当の自分は違うのに・・・と考えながらも、嫌われないことを優先してしまうので、まるで誰にでも媚びているようにみえるのです。
しかし、消極的な考えではなく、自分は好かれて当たり前と言った自尊心の強さからくる場合もあり、その場合は厄介です。
どんな自分でも演じていれば自分自身が判らなくなる
八方美人に限らず、人間は無理をしようがしてなかろうが、違う自分を演じていると、本当の自分が判らなくなっていきます。
そうすると、精神的に元の自分と演じている自分との乖離ができなくなり、おかしな言動をするようになります。
ネット依存症の人に良く見受けられる症状ですが、ネットで演じている自分が現実の自分を侵食していくのです。
ですが、本来の自分は違うのですから、実際の生活でも、精神的にも大きなトラブルが起き始めます。
八方美人の人にしても、本当に誰にでも媚びへつらうことが好きな人などいませんし、他者に対し好き嫌いを持っていない人もいません。
八方美人の人は、それはそれで無理をしているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、八方美人の人について説明してきました。
ただ、八方美人と言っても色々なパターンがあり、一概に善悪を問う事はできません。
どんな人にもあるように、八方美人にも良いトコ、悪いトコはあるものです。
ですが、生来の性格ではないというところが、八方美人の問題です。