「何ごとにも時と場合による」とはよく言ったもので、同じことをするにも時と場合を選ばないととんだことになるものです。
たとえば、人生を左右するかもしれない「告白」となれば占いや暦まで片っ端からチェックしたくなる気分ですが、意外にもちょっとしたことで成功率に大きく影響することをご存知でしたか?
告白の成功率を下げてしまう、やってはいけない行動をやってしまったことでアナタの告白の成功率が下がっていたとしたら……。
朝や午前中の告白はNG。人間の脳は午前と午後で役割が違う
「告白と脳に何の関係が?」と不思議に思われるかもしれません。実は、これが大いに関係があるのです。
人間の脳は自律神経に影響されています。
自律神経とは大きく分けて2つあり、意欲的で活発な交感神経、リラックスや疲労回復のための副交感神経です。大切な告白をするタイミングは、意気揚々とした午前中にしたいかもしれません。これは意欲的で活発な交感神経が働いているからです。
しかし、告白を受ける相手にとっては、落ち着いてリラックスした状態で聞きたいものです。ただでさえ神経がたかぶっている午前中に、もっと神経がたかぶるような告白を聞かされるなんて……。これは成功率を下げる行動です。
気持ちがゆったりとした夜の方が、ずっと好印象で告白を受け入れられるのです。
大切な気持ちを相手に伝えるのも受けとるのも、副交感神経が活発になってリラックスした夜の方が安心感に包まれて良い結果が出るのです。
もったいぶった告白は冷めてしまう。一人よがりな告白は逆効果
「確実に時間をつくってほしい」
「理由はいえない」
「とりあえずご飯を食べてから」
「ちょっと夜景でも見に行ってから」
このような、意味のない遠回しは「やだ、この人面倒くさい」と決めつけられ、逆効果です。
「何ごとにも時と場合による」のは確かですが、ここまでもったいぶって引っ張った挙げ句に想像通りの告白だったとしたら、あまり好意的に受け取ってもらえません。
ですが、これは愛の告白です。
よほどのことでなければ「好きだ」といわれて悪い気はしないはずです。それが一挙に冷めてしまう、まさに「ドン引き」の状態はいったい誰のせいなのでしょう。
良かれと思ってしたことも、間が空いてしまったり、間が悪かったりすれば元も子もありません。自分の決心がつかないのか、それでも相手にさりげなくアピールしたいのか、はたまた、様子見の時間稼ぎか、相手の反応をみてみたいだけなのか・・・もったいつけても告白の価値はあがりません。
告白の成功率は上げるよりも、下げる方が簡単なのです。
まずは成功率を下げるだけのもったいぶった行動を回避するべきでしょう。
あえて付け加えるとすれば、ほんの小さなサプライズくらいです。お土産程度のさりげないプレゼントを利用してきっかけを作り、自分の良いところを見てもらうようにすれば、とても誠実に感じます。
身の丈に合わない告白や無意味な引き伸ばし作戦は、告白の成功率を下げる元です。
自分をよく見せようとすることと、自分の良いところを見てもらおうとすることとはまったく違うのです。
コミュニケーションと情報入手は違う。相手のことを調べただけでは大失敗
好きな相手への告白の前に考えることがあります。
それは、相手が自分を好きかどうかです。告白しても相手に脈がなければ無駄に終わります。アナタのその告白、本当に脈がありますか?
告白した結果がおもわしくなかった場合の、かなり残念な理由があります。
「きっと付き合ったらいい人なのかもしれない、でもその人のことをよく知らない」。
そうです。たとえ「いい人かもしれない」と感じても、よく知らない人からの告白にOKすることはできないのです。
誰かに告白された時に友人に相談する内容として挙げられることが多いのも、この「付き合ってもいい人かどうかわからない」ことです。一方的に好きで告白するのも、高まる胸のトキメキを抑えきれずということもあるでしょうから、ダメというわけではありません。
しかし、好きな相手の情報を入手することには一所懸命になっても、好きな相手とコミュニケーションを取ることをないがしろにしていては、人となりがわからずに、告白の成功率を下げるだけです。
好きな相手のことをよく知っているのに、自分のことは何も知らないと言われるような告白が上手くいくはずはありません。
ひとは、ほんの少しの言葉を交わすだけでも相手に安心感や信頼感を抱きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
告白の成功率を一気にアップさせる魔法などありません。
むしろ、成功率を下げる原因の方がずっと多いのですから、それを回避することが成功率を上げることになります。
恋愛の成就も告白の成功率も、地道に一歩ずつ距離を縮めていってこそ、です。悩むなら、まずはコミュニケーションをとって自分をよく知ってもらうことが一番です。