その日一日を決める朝を有効に過ごすことができる人を、「朝型人間」と言います。
夜遅くまでダラダラと過ごしてしまいがちですが、その用事を朝に行うようにすれば、効率的にテキパキと用事を片付けられるようになり、時間に余裕ができます。そればかりか、他にもたくさんのメリットがあります。
今回は、朝型人間になることのメリットや、朝型人間になる方法についてお伝えします。
朝型人間になると得られるメリットとは?
健康になる
人間の体には「体内時計」という機能が備わっており、人間が規則正しい生活を送ることができるようになっています。
この体内時計がきちんと働くことによって、自律神経が整い、体の各機能が正常に働いている状態が、心身ともに健康だと言える状態です。
しかし、夜更かしや偏った食生活、休みの日をダラダラと過ごしてしまうと、その生活リズムが狂ってしまい、心と体に不調をきたします。
朝型人間になると、当然、朝早く起きることになるので、自然と夜は早めに眠くなり、睡眠をとるべき時間にしっかりと眠ることができます。
その結果、正しい生活リズムを保つことになり、朝型人間は心も体も健康でいることができるのです。
仕事の効率がアップする
毎朝、家を出る時間ぎりぎりまで寝て、一日の段取りを考える間もないままバタバタと出かけてしまったら、どうなるでしょう?
一日の段取りを決められないのですから、仕事の効率は悪くなり、遅くまで残業をすることにつながります。
また、なんとなく飲みに出かけたりして、家に帰るのが遅くなってしまい、次の日の朝もぎりぎりまで寝てしまって、結局同じことの繰り返しです。
もし朝型人間になることができれば、出勤前の時間に余裕が生まれ、その日一日の行動をしっかり予定できるようになります。
自分の一日の予定が決まれば、効率的に動くことができるのです。
幸せを感じやすくなる
朝型人間になると、正しい時間に睡眠を取ることができ、朝に時間の余裕ができるので、太陽の光を浴びながらゆっくり本を読んだり、朝食を取ったりすることができます。
睡眠時間を十分に取り、朝日を浴びて生活するようになると、「セロトニン」という脳内物質の分泌が増えます。
このセロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、幸せを感じるときに分泌されるホルモンです。
つまり、朝型人間になると、セロトニンの分泌が増え、幸せを感じやすい体質になることができます。
人は幸せを感じると、考えがポジティブになり、いきいきと生活できるようになります。笑顔も増えるので、あなたの周りの人間関係も健やかになります。
また、笑うことで体の免疫力も上がるため、健康になる効果もある言って良いでしょう。
ストレスに強くなる
生活リズムの乱れや睡眠不足、ネガティブな考えは、全身の血行を悪くし、体の各機能の力を低下させてしいます。
特に、血流が悪くなって脳に栄養が行かなくなると、一日中だるい状態になり、ストレスフルな生活を送ることになってしまいます。
それに加えて、幸せを感じることができなかった場合、心も沈み、完全にストレスに負けている状態におちいってしまいます。
ストレスに負けない体や思考を作るためにも、朝型人間になることはとてもいいことなのです。
朝型人間になることは難しい? あなたが朝型人間に慣れない原因
夜のお付き合いが多い
なかなか朝型人間になれない理由として、飲み会や食事会、接待など、断ることが難しいお付き合いがあります。
毎日続くわけではなくても、新年会、歓送迎会、暑気払い、忘年会と、お付き合いする人数が多ければ多い程、ある時期に集中して飲み会や食事会が多くなってしまいます。
一度狂ってしまった生活リズムを取り戻すのは、なかなか難しいことです。
どうしても時差ぼけのような感覚の違いが数日はあります。
うまくリセットできればいいのですが、疲れが溜まって休日は遅くまで寝てしまったりすると、さらにズレが大きくなっていってしまいます。
仕事の終わりが遅い
夜のお付き合いと同じく、時期的にどうしても残業が多くなってしまうことがあるものです。
繁忙期や決算時期、異動がある時期には、残業が多く、帰りが遅くなってしまい、生活リズムが乱れて朝早く起きることが辛い時期もあります。
先にお伝えしたとおり、一度狂ってしまった生活リズムを取り戻すのは難しいです。
忙しい中でも、なるべく段取りよく仕事を片付けるように心がけなくてはいけません。
ストレスでよく眠れない
せっかく早くベッドに入っても、人間関係の悩み、仕事内容に対する不満など、さまざまなストレスでよく眠れなかったり、寝つきが悪かったりすることがあります。
そうすると、睡眠時間が足りなくなり、朝早く起きることができなくなります。
ストレスから来る症状のうち、よく訴えられる症状のひとつが、この「睡眠障害」です。
眠れない、ベッドに入っても何時間も寝付けない、誰にでも一度は経験があるのではないでしょうか?
ストレスのほかにも、寝る直前までテレビを観たり、パソコンやスマートフォンを操作していると、睡眠の質が低下すると言われています。
睡眠の質が悪いと、何時間寝ても疲れが取れず、朝型の生活ができなくなります。
昼間眠くなる
いざ朝型人間になろうとしても、ただ朝早く起きるだけではダメです。
ベッドに入る時間が今までと同じままだと、睡眠時間が足りないために、日中に眠くなってしまいます。
朝型人間になるには、朝早く起きるだけではいけません。質のいい睡眠を十分に取る必要があります。
朝早く起きると、どうしても昼間眠くなってしまう人は、日中に15分程度の仮眠を取りましょう。
少しの仮眠でも、取らないで眠気と闘い続けるよりは楽ですし、頭がすっきりします。
あまり長く寝てしまうと、かえってだるくなってしまい逆効果ですので、注意してください。
めざせ朝型人間!朝型人間になる方法
夜の過ごし方を変える
夜は、誰でも読みたかった本についハマってしまったり、テレビやパソコン、スマートフォンに夢中になってしまいがちです。
しかし、そんなことをしていると、食事や入浴時間が遅くなり、ベッドに入る時間も遅くなってしまいます。
質のいい睡眠をとるためにも、夜は間接照明に明かりを落とし、テレビやパソコン、スマートフォンは控え、早めに食事や入浴を済ませてベッドに入るようにし、夜の過ごし方を変えましょう。
そして、パソコンや読書など、やりたいことは朝早く起きて行うようにしてください。
そうすれば、朝型人間になることができます。
平日と休日の起床時間を変えない
休日は、平日に溜まった疲れを癒すため、朝遅くまで寝ていたいものです。
しかし、朝型人間のリズムは一度狂ってしまうと、元に戻すのに時間がかかってしまいます。
寝すぎや夜更かしは、体の正常な生活リズムの大敵です。せっかく整ったリズムも、一日の寝すぎや睡眠不足で台無しになってしまいます。
「休みの日くらい、ゆっくり好きなだけ寝ていたい! 」という気持ちもわかりますが、生活リズムを戻す大変さを考えると、平日と休日の起床時間はあまり変えない方がいいでしょう。
どうしても眠い時は、昼寝をして疲れを取るようにしてください。
起きたら朝日を浴びる
朝起きたら、まずカーテンを開け、できるだけ朝日に当たってください。
先にお伝えした通り、朝日を浴びることでセロトニンの分泌が増加します。
セロトニンは、幸せを感じやすくするだけでなく、自律神経の調整にも役立つホルモンです。
生活リズムを整えるためにも、朝日を浴びてセロトニンを増やしましょう。
雨やくもりで天気が悪い日は、室内の電気をつけて明るくしてもいいでしょう。
また、ウオーキングをすることでもセロトニンは増加します。
近所を15分くらい軽くウオーキングするだけでも、続けることができれば、違いが出てきます。
まとめ
朝型人間になることで、たくさんのメリットがあることがおわかりいただけたでしょうか?
朝型人間になると、体のためにも、心のためにも良いことがたくさんあります。
仕事から帰ると、疲れてしまって、ついついダラダラと過ごしてしまいがちですが、ぜひ今日から朝型人間を目指す方法を試してみてください!