初対面の人に会った時、人はどの位の時間で印象を決めているかご存知ですか? 一般に3~10秒と言われています。
第一印象でかたちづくられる考えの事を心理学で「初頭効果」と呼びます。最初の挨拶を交わすくらいの時間で第一印象が決まってしまうなんて怖いですね。勿論、最初の印象が悪くても、付き合いを深めていくと理解できる事もあります。
「モノの言い方がはっきりしていて怖いイメージを持っていたけれど、案外優しいところがあって好感度が上がった」
「あまり喋らない人だったけれど、打ち解けると面白いアイデアや話持っている人だった」
ということもあります。
しかし、印象が悪いとその後の付き合いがあるかどうかの保証はありません。
例えば、面接は代表的な例ではないでしょうか。第一印象は良いに越したことはないのです。
では、ここから本題に入って行きましょう。第一印象をアップさせる3つの方法ご紹介します。
印象付けたい見た目を心がける
見た目というと、「自分は格好良くないから」という否定的な捉え方や「可愛く振舞わなければ!」と無理をして空回りする方が多いように感じます。しかし、ここでお伝えしたいのはスタイルや顔でなく、服装と振る舞い方です。
自分が相手に爽やかな印象を与えたい場合、服の色を淡くして、髪型は短髪(女性なら一つに纏めるなど)にします。笑顔で柔らかい表情で話をすれば優しい和やかな印象を与えることができるでしょう。
ビジネスの場でスーツを着るのも相手にきちんとした印象を与え、しっかりしていて安心できる、といった信頼を得るためです。
面白い例は就職活動おける就職活動のスーツの色です。一般的にダーク系の色スーツを着ますが、テレビ局アナウンサー試験では多くの女子学生が白やパステルカラーのスーツを着ています。
なぜなら、女性の場合、顔が明るく見えるためカメラテストの時に綺麗に映るからです。自信がなくても華やかに見せることで印象も振る舞いも変わってきます。
また、日本人のメジャーリーガーが髭を生やしているのは、体が小さくて童顔でも相手になめられないように強い印象を与えるためなのです。
プラスの言葉を投げかける
相手に良い第一印象を与えるためには、プラスの言葉を発すると良いでしょう。
相手の良いところ見つけて褒めて下さい。あくまでも外見ではなく、その人自身が褒められていると感じられる部分と結びつけてください。
例えば、着ている服が素敵だった時、「その服、素敵ですね」ではなく「その服、◯◯さん似合っていますね」や「着こなしうまいですね」など。その人だから素敵というニュアンスを入れると良いでしょう。
プラスの言葉を発する意味はいくつかあります。まず、相手が良い気持ちになることで、心を少し開いてくれるという可能性は大きいでしょう。そうすると会話が続く、共通点が見つかる、更に話が盛り上がるといった良い循環を生みます。
更に、人間の脳の特性として、主語を認識できません。つまり、主語が誰であってもプラスの言葉は自分に投げかけていると脳は理解するのです。
相手を褒めたつもりが自分の意識の中に蓄積され、自分自身も気分が良くなります。自分で発した言葉が自分に返ってくると言われるのはそのためです。
インパクトを与える
最初の印象は良くなっても、相手の記憶に残らない可も不可もないとなると意味がありません。相手に良い印象を持ってもらい方法は1と2で説明しました。それを記憶に留めさせる、このことを3番目に行います。
では、どのようにすれば良いのでしょう。2番目の褒め方についてもう少し掘り下げてみましょう。見た目から想像しづらいことを言ってみてください。
例えば、少し暗めで物静かな人であれば「寡黙な人」と言うよりも「好きなことにはすごく夢中になって人を引っ張って行きそう」などと声をかけてみるのです。
人は大抵、意外な面を持っていて、見えていることが100%ではありません。そして、見えていることは誰しもがイメージしやすく、その人自身も自覚していることが多いはずです。
そこで敢えて、角度を変えてその人を捉えてみて下さい。相手は意外な一面を見せてくれるかもしれませんし、この人は他の人と少し違うぞ! と思われえて印象深くなる可能性もあります。
あまりに突飛押しもないことを言うと、あなた自身が「少し変わっている」と思われ、敬遠される可能性もありますので、その部分は気をつけてくださいね。
繰り返しますが、最初の印象があなたのイメージを作り、その後の付き合いに影響してきます。最初の印象を意識して行動することによって、格段に第一印象は良くなるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
3つの方法をご紹介しました。初めはハードルの高いことかもしれませんし、毎回毎回、これを意識するには大変だと思います。
朝、人を見て、この人と初対面で挨拶することになったら、どん言葉をかけるだろうと頭でシュミレーションして見るのも良いでしょう。気付いた時にできる部分から生活に取り入れてみてください。