勉強や仕事に取り組む中で、どうしても集中できない時ってありますよね?
ここまでは終わらせないといけないのに…と思って頑張っていても、気が散ってしまうなどして内容に集中できない時、あなたはどうやって集中力を高めていますか?
世の中には、集中力を高めるための色々な方法がありますが、最近ではアロマオイルの中に集中力アップに役立つものがあることが分かってきました。
そこで今回は、アロマテラピーで使用するアロマオイルの中でも、特に集中力を高める効果のあるアロマオイルをご紹介していきます。
現在販売されているアロマオイルは数百種類にのぼると言われていますが、そんな数あるアロマオイルの中でも特に集中力を高める集中力を持続する作用が含まれているオイルを詳しくお伝えしていきます。
それとともに、それらのアロマオイルの活用方法やなぜアロマオイルで集中力が高まるのか?ということについてもしっかり解説していきますので、ぜひ毎日の暮らしに取り入れてみてくださいね。
勉強や仕事の時でも手軽に取り入れられる活用方法なども合わせてお伝えしていきますので、上手に活用していきましょう。
なぜアロマオイルで集中力が高まるの?
そもそも…なぜアロマオイルで集中力が高まるのでしょうか?
香りというのは、人間が持つ感覚の中で唯一脳に直接伝わる感覚だと言われています。
そのことは、近年の研究結果でも明らかになっており、そのことと集中力には密接なかかわりがあるようです。
そこでまず最初に、香りのメカニズムと集中力の関係について詳しく解説し、アロマオイルと集中力アップの関係についてもお伝えしていきます。
なぜ人は集中できなくなってしまうのか?
集中力を高めるために、まず考えなくてはならないのがなぜ人は集中できなくなってしまうのか?という問題です。
そもそも、勉強や仕事に取り掛かり、そのまま終了まで集中力が維持できれば何の問題もないのです。
ですが、大なり小なり集中力が途切れてしまうことが誰にでも起こり得てしまいます。
一体なぜなのでしょうか?
人が集中できなくなる大きな原因として考えられるのが他のことに気を取られていることと疲れているということです。
勉強や仕事にしっかりと取り組むためにはきちんと集中した状態で作業を開始することがとても大切になります。
しかし、作業の途中で他のことを考えてしまったり、スマートフォンなどに気を取られてながら作業になってしまうと、集中力が分散してしまうため一つのことだけに集中するということが難しくなります。
また、原因の2つ目として挙げた疲れているということは、多くの人が陥ってしまう恐れがある問題です。
働き過ぎや寝不足などで身体が疲れていると、そもそも集中できる状態ではありません。
更に、身体が疲れていなくても精神的に疲労感を抱えている時には仕事や勉強に集中しろ!と言われても難しいのではないでしょうか。
つまり集中できないという状態は誰にでも起こり得る問題であり、人それぞれ…自分に合った対応策を持っておくことが大切なのです。
香りのメカニズムと集中力の関係
そこで今回あなたへおすすめしたいのが香りを活用した集中力アップの方法です。
実は…香りと集中力には、香りの伝達経路ゆえの意外な関係があるのです。
アロマテラピーに使用するアロマオイルには、自然の植物から抽出された芳香成分が凝縮されて含まれています。
その芳香成分が私たちの身体の中に吸収されることで、身体の調子を整えてくれたり、また心をリラックスさせてくれたりするのですが、その伝達経路は3つあると言われています。
1つは、鼻や口から吸収された芳香成分が肺へ到達し、そこから全身に運ばれる肺から全身への伝達経路。
また、皮膚に塗布された芳香成分が吸収されて毛細血管にまで浸透し、血液に乗って全身へ運ばれる皮膚から全身への伝達経路。(皮膚から全身への伝達経路は、一般的に経皮吸収とも呼ばれています。)
そして最後にお伝えする鼻から脳へ直接伝わる伝達経路が、集中力に大きく関係する伝達経路なのです。
鼻から吸収された芳香成分は、鼻の奥にある嗅細胞を刺激し、その刺激は電気信号へと変化して大脳辺縁系という場所に直接伝達されます。
更にそこから脳下垂体や視床下部といった場所へ香りの情報が伝達されるのです。
このように香りというものは、人間の感覚の中で唯一脳へ直接伝わる感覚であることが近年の研究により分かってきました。
アロマオイルには、脳を刺激して血流を促し、脳の働きを活性化させる力があり、そのことにより集中力も大きく向上すると考えられています。
また、視床下部は自律神経のバランスを司る場所なので、アロマオイルでその場所を刺激することにより、自律神経のバランスが整い集中力も高まります。
比較的どの香りにも、脳に対して直接良い働きをしてくれる作用が含まれているのですが、今回はその中でも特に集中力に対して良い作用が含まれるアロマオイルを次の項目よりご紹介していきます。
集中したいときにおすすめのアロマオイル選び
単純に仕事や勉強に集中したいといっても、眠気に襲われて集中できない時や周囲が気になって集中できない時など…そのシチュエーションは多岐に渡ります。
そのため集中できないその時々のシチュエーションや心の状態に合わせてアロマオイルを選ぶことが大切になってくるのです。
そこでここからは、アロマオイルが持つ作用の特徴を捉えたアロマオイルの選び方をお伝えしていきます。
特徴を捉えたアロマオイルの選び方
アロマオイルの中に含まれる芳香成分には、それぞれ私たちの身体に良い影響をもたらす様々な特徴があります。
それは集中力に関しても同様で、集中したい状況や心の状態に合わせたアロマオイルの特徴を捉えて使うオイルを選ぶと、より効果を実感できるのでおすすめです。
仕事や勉強の時に誰もが悩まされる状況を緩和してくれるアロマオイルを選んでいきましょう。
集中力を高めたいとき
仕事や勉強の時に集中力を高めたい時にはユーカリのアロマオイルがオススメです。
ユーカリは、集中力を高める清涼感のある香りが特徴で、リフレッシュ作用も豊富に含まれているためここぞ!という時の強い味方としておすすめの香りなのです。
記憶力を持続させたいとき
また、集中力を高めるだけでなく、仕事や勉強の時に欠かせない記憶力を持続させたいときにもアロマオイルがとても役立ちます。
そういうシチュエーションの時にぜひおすすめしたいのがローズマリーのアロマオイルです。
近年、認知症予防にも一定の効果があることが分かったローズマリーには、脳の血流を促して記憶力の質を向上させる働きがあると言われています。
爽やかなハーブ系の香りが苦手でなければ、ぜひおすすめしたいアロマオイルです。
気分転換したいとき
仕事や勉強に長時間集中していると、どうしてもやる気がなくなってしまう時があります。
ですから、仕事や勉強に取り組んでいる時こそ、上手な気分転換をすることはとても大切です。
気分転換をきちんと行っていくことで、作業効率が上がり、結果的に生産性は向上するからです。
こうした気分転換におすすめの香りは、やはり柑橘系のアロマオイルではないでしょうか。
特にグレープフルーツやレモンに含まれるフレッシュで爽やかな香りには、気分をリフレッシュさせてくれる働きがあります。
眠気を覚ましたいとき
仕事や勉強の時の最大の敵と言えば、やはり眠気です。
特に、1人で仕事や勉強に取り組んでいる時には、周りの目を気にする必要がないため、ついつい居眠りをしてしまった…なんて経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか。
そんな時にぜひおすすめしたいのがペパーミントのアロマオイルです。
ペパーミントに含まれるメントールと呼ばれる芳香成分には、スッとした香りで覚醒を促す働きがあります。
デスクの隅にぜひ、ペパーミントのアロマオイルは準備しておきたいものですね。
集中力を高めるアロマブレンド
ここまでの内容を見ていただくと分かるように…アロマオイルの中でも、特に集中力アップなどに効果をもたらすアロマオイルを選んで使用することで、より効果的にアロマオイルを活用することができますね。
更なる集中力アップのために、ぜひお伝えしておきたいのがアロマオイルのブレンドです。
アロマオイルの中に含まれている芳香成分には相乗効果という働きがあります。
相乗効果とは、2種類のアロマオイルをブレンドするとそれぞれの芳香成分がお互いの効果効能を高め合う働きのこと。
この働きがあるので、アロマオイルを使う時にはぜひブレンドして使ってみてください!とおすすめしているのです。
そこでここからは、特に集中力に影響を与えるアロマオイルのおすすめブレンドについてお伝えしていきます。
集中力を高めるアロマブレンド
集中力を高めるアロマオイルとしてユーカリをおすすめしていましたが、そのユーカリの清々しい香りとブレンドするのにおすすめするのがサイプレスのアロマオイルです。
サイプレスは、和名をイトスギと言います。
ヒノキ科の植物の枝葉から抽出されたアロマオイルは、その名の通り松やヒノキに似た…森林浴を彷彿とさせる香りが特徴です。
サイプレスとユーカリをブレンドすることで、イライラを静めて思考をすっきりとさせるだけでなく、気持ちを落ち着け集中力とリフレッシュ効果を与えてくれるのです。
ユーカリには、集中力アップ効果だけでなく、免疫力を高めて風邪などの感染症を予防する作用や、呼吸器の不調を整える作用も含まれていますから、仕事や勉強のときにもってこいのアロマブレンドです。
集中力や記憶力を持続するアロマブレンド
集中力アップだけでなく、その集中力で得た知識を忘れないように記憶力も高めて持続してくれる作用を持つローズマリーのアロマオイル。
その香りと合わせてみるのにぜひおすすめしたいのがレモンのアロマオイルです。
レモンの香りには、頭にたまった熱をクールダウンさせてくれる作用があり、そのことが集中力アップとその状態の維持を助けてくれます。
実際に、ローズマリーとレモンのブレンドオイルを使って行われた実験では、脳の働きが活性化され、そのことが認知症予防につながるとの結果も出ています。
ただ集中力を高めるだけでなく、更に記憶力にも働きかけたい時には、ぜひおすすめのブレンドです。
気分転換と眠気覚ましにおすすめのアロマブレンド
集中力を高めるには、適切なタイミングで行う気分転換がとても大切ですし、仕事や勉強の妨げになる眠気対策も重要になります。
これらの問題も、おすすめのアロマブレンドでしっかり対策していきましょう。
気分転換におすすめのアロマオイルとして柑橘系の香りがありますが、柑橘系の中でもおすすめなのがベルガモットです。
ベルガモットには、柑橘系特有のリフレッシュ効果だけでなくリラックス作用も豊富に含まれていますから、集中力を高めるローズマリーとのブレンドでやる気も引き出してくれる香りへと変わっていくのです。
また、眠気覚ましに最適なペパーミントの香りとユーカリを合わせたブレンドは、思考をすっきりとさせて覚醒も促す優れものなブレンドです。
どちらのブレンドもぜひ試してみてくださいね。
集中したいときのアロマオイルの使い方
ここまでお伝えしてきたアロマオイルやブレンドオイルを、集中力アップのためにぜひ活用していただきたいのですが…
実は、特に集中したいときのアロマに対しての特別な使い方というのはありません。
毎日の生活に取り入れて、いつも香りとともに暮らしていくのが一番おすすめの使い方だと言えるでしょう。
ですが、仕事や勉強といったデスクワークの状況でも煩わしくなく使うことができれば、よりアロマを上手に使っていくことができます。
そこでここからは、どんなシチュエーションでも手軽に取り入れられるアロマの活用法や、特にデスクワークで活躍するアロマグッズについてお伝えしていきます。
手軽に取り入れられる活用法
まずは、仕事や勉強などのデスクワークの時に限らず、アロマの香りを手軽に楽しめる活用法についてお伝えしていきます。
色々なシチュエーションでも手軽に取り入れられますから、ぜひやってみてくださいね。
ハンカチやティッシュを使った芳香吸入法
ティッシュやお手持ちのハンカチに、アロマオイルを2~3滴垂らしておきましょう。
ポケットやバッグに入れておくと、持ち物にも香りが移りますし、外出先でも手軽にアロマの香りを取り入れられます。
仕事や勉強をしている時に集中できないなぁと感じたら、そのハンカチやティッシュを鼻にあてて深呼吸すると、香りの力ですっきりしますよ!
アロマミストを使った芳香浴
もうひとつ、アロマの香りを手軽に取り入れられるアイテムとしておすすめなのがアロマミストアロマスプレーというものです。
例えば…30mlのスプレー容器に5mlの無水エタノールを入れ、その中にアロマオイルを6~8滴ほど入れます。
その中身を少しゆすって混ぜたら、25mlの精製水を入れて完成です。
手作りのアロマミストやアロマスプレーは、集中できない状態の空間にシュッとひと吹きして気持ちを切り替えるのに重宝します。
ぜひ作って、職場のデスクや自宅の勉強机に置いておきましょう。
ネイルオイルやハンドクリームを使ったケアと芳香浴
仕事や勉強をするデスクの引き出しに、アロマオイルを使ったネイルオイルやハンドクリームを入れておくのも良い方法です。
そうしたもので、自分自身をケアすることで気分転換をすることができますし、アロマの香りで集中力もアップしますよ。
最近は、市販でも天然のアロマオイルを使ったネイルオイルやハンドクリームが販売されていますし、材料が揃えば作ってみることもできますよ。
ネイルオイルは、マッサージ用の植物油とアロマオイルがあればすぐ作ることができますし、植物油とミツロウがあればハンドクリームも作れます。
ぜひやってみてくださいね。
デスクワークで活躍するアロマグッズ
仕事や勉強をするためのデスク周りでは、主に香りを嗅ぐことに特化した活用法が一番効率よくアロマを取り入れられそうですね。
そうなると、デスクワークの時には香りを拡散させる芳香拡散器=アロマディフューザーなどのアロマグッズが活躍します。
一口にディフューザーと言っても、今は色々なタイプのディフューザーがありますから、ここからはそうしたアロマグッズを中心にご紹介していきましょう。
色々なアロマディフューザー
一般的にアロマディフューザーというと、水とアロマオイルを入れて蒸気とともに香りが広がるタイプのものが知られています。
ですが、秋冬の乾燥が気になる季節にはおすすめの蒸気タイプも、夏の暑い季節や梅雨のジメジメした時期にはあまり適していないと言わざるを得ません。
そこでぜひおすすめするのがリードやウッドチップを使ったディフューザーです。
アロマの香りを天然のウッドスティックやウッドチップに吸収させることで、その香りが空間に優しく香ります。
さぁ仕事を始めようと、デスクに座ったものの、気持ちを切り替えるのはなかなか難しいものです。
ですが、デスク周りにこうしたアロマディフューザーがあると、空間の区切りを作るのに役立ちます。
他にも、アロマストーンなど色々なタイプのディフューザーがありますから、ぜひ色々試してみてくださいね。
アロマキャンドルやアロマポット
自宅で仕事や勉強をするときも、その環境づくりにアロマの香りが役立ちます。
そうした時におすすめなのが、アロマキャンドルやアロマポットといった火を使うアロマグッズです。
火を灯して、その火が揺れるのを見ながら作業をすると、香りとともに火の力に癒されながら作業をすることができるのでおすすめです。
このアロマグッズは、夜だからこそ魅力的なアロマの楽しみ方でもあります。
火と香りの力で集中力も高められていきますよ。
アロマオイル使用上の注意
アロマオイルというものは、一般的に癒しに役立つものとして知られていますが、ここまでお伝えしてきたように集中力を高めるためにも役立つものだということが分かりました。
しかし、毎日の生活に取り入れて活用していくためには使用上の注意をきちんと理解しておく必要があります。
アロマオイルは天然の植物から抽出したものですが、だからといって安全なものだというわけではありません。
アロマを楽しむためには、きちんとした使用上の注意点を知っておきましょう。
では最後に、アロマオイルの保存・使用上の注意点についてお伝えしておきますから、しっかり覚えておきましょう。
アロマオイル保存の注意点
アロマオイルを正しく保管・保存しておくには、アロマオイルの特性を理解しておく必要があります。
アロマオイルというものは、自然の植物から抽出したものであり、空気に触れると蒸発していく揮発性があります。
ですから、保管・保存しておく時にはアロマオイルの瓶のふたをしっかりと閉めておきましょう。
また、日光に当たると成分が変性していくこともありますから、アロマオイルの瓶は光を遮る遮光瓶がおすすめです。
更に、アロマオイルは火の傍に近づけると引火する恐れがありますから、火気の周りには置かないようにしましょう。
以上のことを踏まえると、アロマオイルは遮光瓶に入れてしっかりふたをし、冷暗所に置いて保管するのが望ましいですから、しっかりと覚えておいてくださいね。
アロマオイル使用上の注意点
最後に、アロマオイルを使用する上での注意点をお伝えしておきます。
アロマオイルは、先ほどもお伝えしたように自然の植物から抽出したものであり、その芳香成分は自然の状態よりも数十倍以上に凝縮されていると言われています。
ですから、アロマオイルは決して原液をそのまま体に付けて使用しないようにしてください。
当然ですが、原液を飲んだり目や鼻に入れることも決してしないようにしましょう。
アロマオイルをマッサージなどで使用する場合、皮膚が弱い人などは使用前にパッチテストを行うことをおすすめしておきます。
また、妊娠中の方やご高齢の方、何らかの病気で療養中の方がアロマオイルを使用する場合には、一度主治医や専門家に相談すると良いでしょう。
更に、お子さんやペットに対して使用する場合には、大人の分量よりも少ない量から使うようにしてください。
以上のような注意点をしっかり守って使うようにすれば、アロマオイルはあなたの毎日の暮らしに役立つだけでなく、集中力を高めて生産性を向上させてくれるでしょう。
ぜひ正しく使って、あなたの仕事や勉強にも役立ててくださいね。
まとめ
一般的にアロマテラピーアロマオイルといえばリラックスや癒しと言った言葉を連想することが多いものです。
しかし、アロマオイルの中にはリフレッシュや集中力アップに役立つ作用を持ったものがあるのです。
作業環境を整えると、作業効率がアップしておのずと結果も良くなります。
そうした質の高い仕事や勉強の結果が、アロマの香りの力で手に入れることができるのです。
あなたもぜひ、香りの力で素晴らしい集中力を手に入れてみませんか?
すっきりと清々しい香りで、気持ちも新たに仕事や勉強に取り組んでいってくださいね。