不安なことが多い昨今…不眠や寝つきの悪さなどの、いわゆる睡眠障害で悩んでいる人は少なくありません。
しかし、毎日きちんと睡眠を取っていないと、疲労回復がきちんとできず他の弊害も生じてしまいます。
そうならないためには、毎日しっかりと安眠ができる…つまり質の良い睡眠が取れていることがとても大切になってくるのです。
ただ睡眠を取るだけでなく、質の良い睡眠を取るためには一体どうすれば良いのでしょうか?
そこで今回は、睡眠の質を上げてあなたを安眠に導くアロマオイルをご紹介し、そのアロマオイルを安眠のために活用する方法についてお伝えしていきます。
数あるアロマオイルの中でも特にリラックスや安眠の効果があると言われているオイルをご紹介し、安眠のために活用していく方法をお伝えするとともに、なぜアロマで安眠ができるのか?というアロマテラピーのメカニズムについても解説していきます。
更に、現役アロマセラピストならではの活用術も公開しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
質の良い睡眠を取るには、眠りにつく前に心身の緊張をほぐしてリラックス状態になる必要があります。
アロマの香りでリラックスし、毎日を安眠で健康に過ごせるようにしていきましょう。
なぜアロマでリラックスができるの?
素朴な疑問として…そもそもなぜアロマでリラックスや安眠ができるの?と思う人は多いのではないでしょうか。
アロマテラピーで使用するアロマオイルによるリラックスや安眠などのメカニズムは、香りが嗅覚を通して脳を刺激するというところにあります。
人間には視覚や聴覚などといった五感というものが備わっていますが、その5つの感覚の中で唯一脳に対して直接刺激を与えるのが嗅覚なのです。
アロマオイルには、その豊かな芳香成分により脳を直接刺激する働きがあると言われています。
そこでまず、アロマでなぜリラックスや安眠ができるのか、そのメカニズムを詳しく解説していきましょう。
アロマテラピーのメカニズム
アロマテラピーによる香りの伝達経路…いわゆるアロマテラピーのメカニズムには、3つの伝達経路があるということが分かっています。
1つは鼻から呼吸器を通して伝わる経路、もう1つは皮膚から吸収されて伝わる経路、そして今回のテーマである安眠やリラックスに関わってくるのが鼻から脳へ直接伝わる経路です。
ここでは、テーマに沿って鼻から直接脳へ伝わる香りのメカニズムをお伝えしていきます。
他の2つに興味がある人は、以下のページで詳しく解説していますから、ぜひそちらもご覧ください。
アロマオイルとは?
アロマテラピーで使用しているアロマオイル…正式にはエッセンシャルオイルや精油と言いますが…このアロマオイルは、自然の中にある植物から抽出されるものです。
花や葉・枝や樹木の樹脂などには、私たちの心身に良い影響を与える作用がある芳香成分が含まれています。
その芳香成分を含んだ物質は油包と呼ばれるものに包まれており、植物を高温で蒸したり機械で絞るなどすることにより抽出することができます。
そうして取り出されたものがアロマオイルです。
そういうわけですから、アロマオイルには様々な効果効能を持った芳香成分が豊富に含まれているのです。
香りが鼻から直接脳を刺激するとは?
アロマオイルが含む芳香成分は、どのようにして私たちの身体に良い影響を与えてくれるのでしょうか?
香りを感知するのは、嗅覚を感じる器官である鼻です。
鼻から吸収された香りの成分は、鼻腔を通り嗅神経を刺激します。
その後、芳香成分は電気信号へと変化して脳の大脳辺縁系へと伝わっていくのです。
大脳辺縁系の周りには、脳下垂体や海馬、そして視床下部といった器官がありますが、その中でも自律神経やホルモンバランスに関係しているのが視床下部という器官です。
嗅覚器から香りの刺激が視床下部に到達して直接働きかけてくれることにより、自律神経のバランスが整えられて心身の緊張がほぐれていきます。
そのようなメカニズムにより、心身ともにリラックスできるようになり、そのことが安眠へつながっていくのです。
自律神経を整えたら眠れるの?
ですが…いくらアロマオイルの中に良い作用がたくさん含まれていると言っても、ただ自律神経を整えるだけで眠れるようになるものなのでしょうか?
自律神経を整えるということは、言い換えると本来あるべき状態にするという意味に近いと言われています。
自律神経とは、私たちの心身のバランスを維持している機能であり、交感神経と副交感神経が拮抗し合うことで成り立っています。
いわば、自律神経には戦闘モード(交感神経優位)な時と休養モード(副交感神経優位)な時があり、様々な刺激を察知してモードを切り替えている…という感じでしょうか。
普通、昼間はいつでも活動できるように戦闘モードになっていますが、夜は眠りにつくように休養モードへと徐々に切り替わっていくものです。
しかし、日常生活のストレスや過度な刺激により、眠るときでさえいつでもライオンと戦えるくらいの緊張状態が抜けなくなってしまうことが多々あります。
このように戦闘モードがなかなか抜けない状態を自律神経のバランスが崩れている状態というのです。
ですから、自律神経が状況に応じてきちんと切り替えることができる人が、質の良い睡眠…つまり安眠を手に入れることができます。
たかが自律神経と思っている人は多いかも知れませんが、されど自律神経…安眠のためにはこのバランスが整っていることは必須事項なのです。
安眠をもたらすアロマオイル
アロマオイルで安眠がもたらされるメカニズムが理解できたところで、具体的に安眠をもたらすアロマオイルをご紹介していくことにしましょう!
アロマオイルと一言でいっても、実に様々な種類がありますし、1つのアロマオイルの中にも本当にたくさんの効果効能を持つ芳香成分が含まれています。
今回は、その中でも安眠へと導く力があるリラックス作用が特に豊富に含まれているアロマオイルをご紹介していきます。
また、質の良い睡眠を得るために活用するアロマオイルの選び方についても触れていきますので、アロマオイルを実際に購入する時にはぜひ参考にしてみてくださいね。
良い睡眠のためのアロマオイルの選び方
安眠のためには、まず心身のリラックス状態を作るようにすることが必要不可欠ですが…
そのために使うアロマオイルも、せっかくですからきちんと考えて選びたいものですよね。
そこで、具体的なアロマオイルをご紹介する前に、特に質の良い睡眠のためのアロマオイル選びのポイントについてお伝えしておきます。
天然成分100%のオイルを選ぶ
私がお伝えするアロマについての記事では、皆さんにとって分かりやすいようにアロマオイルと称していますが…
厳密に言うと、アロマテラピーで使用するオイルはエッセンシャルオイルや精油と呼びます。
エッセンシャルオイル(精油)は、植物由来の天然成分100%のもので、保存料や合成香料などといった人工的なものは一切入っていません。
その一方で、一般的にアロマオイルと呼ばれて販売されているものの中には、合成香料やアルコールなどが含まれているものも多くあります。
100円ショップや雑貨店などで販売されているオイルには、こうした人工的なアロマオイルがあるのです。
そうした人工的なアロマオイルというものは、あくまで良い香りを楽しむものなので心身を整えるためのアロマテラピーには使えません。
ですから、安眠のために活用するアロマオイルは、必ず天然成分100%のものを選ぶようにしましょう。
選ぶ時のポイントとして重要なのはラベルです。
天然成分100%のエッセンシャルオイルには、必ず学名が記されています。
また、原産地や抽出部位・抽出方法などの表記もしっかりされていますから、そうしたものを選べば間違いありません。
きちんとしたラベルが貼ってあり、光を遮る遮光瓶に入って販売されていたら、それは間違いなく天然成分100%のエッセンシャルオイルです。
そのようなものを選んで、質の良い睡眠のためのケアを行っていきましょう。
なお、ここから先も記事内では、エッセンシャルオイルのことを分かりやすくアロマオイルと表記していきます。
そのことを忘れず、先を読み進めてくださいね。
優先するのは作用ではなく好み
アロマオイルの中には、リラックス作用が豊富に含まれ安眠をもたらすと言われているものがいくつかあります。
しかし、アロマテラピーを楽しみながら安眠ケアを行うのであれば、何よりもその香りがあなたの好みであることが重要なのです。
いくらリラックス作用が強くても、その香りが好きでなければかえって逆効果となる場合もありますから、まずは自分が好きな香りを見つけてみましょう。
何を選べばいいのかよく分からない時には、実際にアロマテラピー専門店に足を運んでみることもおすすめです。
店舗に行くと、アロマの専門知識を持った販売員さんがいますから、あなたのお悩みや好みに合った香りを選んでもらうことができるでしょう。
心からのリラックスをアロマオイルの香りで得たいのであれば、優先すべきは作用以上に好みであることを覚えておいてくださいね。
睡眠の症状別アロマオイルとブレンド
では具体的に、どんなアロマオイルが安眠ケアにおすすめなのかをお伝えしていきます。
また、アロマオイルはシングルで使うよりも2~3種類をブレンドして使った方が、それぞれの成分の効果が相乗効果により高まります。
そうしたおすすめのブレンドも合わせてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
頭が冴えて眠れない人のためのラベンダー
その日に起こった出来事を考えて寝付けなかったり、不安感から心が落ち着かない状態で眠れない時におすすめのアロマオイルはラベンダーです。
ラベンダーの香りには、リラックス作用の他にも自律神経のバランスを整える作用が含まれており、副交感神経を優位にしてくれます。
ストレスによる緊張や不安感を鎮めて、安眠をもたらしてくれるでしょう。
ラベンダーを安眠ケアのために活用するならスイートマジョラムとのブレンドオイルもおすすめです。
スパイシーな香りであるスイートマジョラムとのブレンドで、リラックス作用やストレス緩和作用がますます高まりますよ。
肩の力を抜けずに眠れない人のためのオレンジスイート
柑橘系のアロマオイルにはリモネンという芳香成分が含まれています。
リモネンには、心身のストレスを緩和する作用があると言われており、仕事や家事を頑張りすぎて心も身体も凝り固まっているような状態を楽にしてくれるのです。
そうしたリモネンの作用を豊富に含んでいるのがオレンジスイート。
リラックス作用だけでなく血行を促進させて身体を温める作用もあるので、安眠ケアにもってこいのアロマオイルです。
オレンジスイートはラベンダーとのブレンドもおすすめですが、バラのように華やかな香りのゼラニウムとのブレンドもおすすめです。
心身のバランスを整える作用の他にも、女性特有の不調を緩和する作用もあるゼラニウムには、心身をフラットな状態にして安らかな眠りを誘う効果があります。
不安感が強くて眠れない人のためのイランイラン
その名前に花の中の花という意味を持つイランイランのアロマオイルは、南国の花から抽出されたフローラルであり個性的な香り。
そんなイランイランには強い催淫作用が含まれており、身体がふわりと浮き上がるような心地よさを感じさせる力があります。
リラックスしつつ心を前向きにする作用があるイランイランと相性の良いアロマオイルとしておすすめなのがベルガモットです。
ベルガモットは、アールグレイ紅茶の香りづけにも使用されている柑橘系のアロマオイルで、爽やかな香りの中に落ち着きのある上品な香りが特徴的なアロマオイル。
抗うつ作用も含まれているため、ストレスから不安感が拭えないような時のあなたをしっかりケアして、質の良い睡眠へと導いてくれますよ。
他人からの評価が気になって眠れない人のためのフランキンセンス
周りの人から言われたことや、自分が周りからどう思われているかが気になってリラックスできない…そんな時におすすめなのがフランキンセンスというアロマオイルです。
フランキンセンスは、和名を乳香と言い、古代エジプトの時代には瞑想や儀式で使用されていました。
キリスト教の旧約聖書には、イエスキリスト誕生の贈り物として贈られた神聖で高価なイメージのアロマオイルです。
その香りは、少し甘酸っぱさを感じさせるような落ち着きのある香りで、ストレスにより気持ちが焦り浅くなりがちな呼吸を落ち着ける作用もあります。
そのように、気持ちを鎮めるために自分の内面を意識するのに役立つアロマオイルとしてサンダルウッドとのブレンドがおすすめです。
サンダルウッドも、古くから寺院などで瞑想するときに用いられてきた植物であり、強い鎮静作用があります。
周りを気にせず自分の内面を見つめ、心をリラックスさせることで安眠につなげることができるアロマブレンドです。
人付き合いや喧騒に疲れて眠れない人のためのローズウッド
毎日の暮らしの中で、どうしても満員電車や人ごみに向かわなくてはならない人は、その喧騒に疲れを感じてしまうこともしばしば…
そんな時にぜひ試してほしいアロマオイルがローズウッドです。
ローズウッドは、芳香性の高い香木から抽出するアロマオイルで、少しバラの香りにも似た…言いようのない落ち着く香りが魅力的。
リラックス作用も多く含まれており、安眠ケアにおすすめです。
そんなローズウッドにブレンドするのにおすすめしたいアロマオイルはプチグレンです。
プチグレンは、柑橘系の植物から抽出されたアロマオイルで、柑橘系特有の甘い香りとウッディ調の香りが同時に楽しめます。
ローズウッドの華やかさと合わせることで、心の高ぶりを鎮めて寝つきを良くしてくれますよ。
睡眠力をアップするアロマ活用術
ここまでお伝えしてきたように…私たちの心身は交感神経と副交感神経…いわゆる自律神経のバランスを取ることで安眠することができます。
そのためにおすすめなアロマオイルもいくつかご紹介させていただきましたが、せっかくですから効果的に活用して、毎日の睡眠力をアップさせたいものですよね。
そこでここからは、おすすめしたアロマオイルの効果的な活用術をお伝えしていきます。
難しい知識や専用のグッズがなくても全く問題ありませんから、安心してご覧くださいね。
手軽なアロマ活用法
まずは…アロマ初心者の方でも楽しめる手軽な活用術を伝授していきます。
アロマ専用グッズなどがなくても、今日から始められるアロマ生活に役立つ活用法ですから、ぜひやってみてくださいね。
ティッシュやハンカチを使う
アロマオイルというものは、空気に触れることでその香りを放つ揮発性という特性を持っています。
ですから、専用のグッズなどがなくてもティッシュやハンカチにアロマオイルを数滴染み込ませておくだけで、その香りを楽しむことができるのです。
このように、空気中に漂うアロマオイルの香りを嗅ぐことを芳香浴と呼びます。
アロマオイルを染み込ませたティッシュやハンカチは、就寝時に枕元へ置いて芳香浴を楽しむようにしましょう。
その香りの力で、きっと心地よい眠りにつくことができるはずです。
なお、使用するアロマオイルによってはハンカチなどの布製品にシミを作ってしまうものもありますから、注意して使用するようにしましょう。
マグカップを使う
ティッシュやハンカチに染み込ませて香りを嗅ぐよりも、もう少し積極的に香りを楽しむ方法があります。
それは、マグカップに入れた熱湯にアロマオイルを数滴垂らして、その蒸気とともに香りを吸い込む方法です。
この方法を使う時には、香りを含んだ蒸気が刺激となるため目はしっかりと閉じて使用してください。
また、使用後のマグカップのお湯は絶対に飲まないようにしてくださいね。
バスソルトを作る
安眠ケアには自律神経のバランスを整えることが不可欠ですが、副交感神経を優位にしてリラックス状態を作るのに入浴はとても良い方法です。
その入浴時に活用できるアロマバスソルトは、天然塩とアロマオイルがあればすぐ作れますから、ぜひやってみてください。
天然塩大さじ1杯に対して、アロマオイルを1~5滴入れてしっかりと混ぜます。
できあがったバスソルトは浴槽のお湯に溶かして、その香りを楽しみましょう。
皮膚からアロマオイルの芳香成分も吸収され、嗅覚からと皮膚からの両方から全身へ巡るアロマオイルの効果効能により、自律神経のバランスが整い安眠できますよ。
アロマスプレーを作る
もう1つ、手軽に作れるアロマグッズとしてアロマスプレーがあります。
質の良い睡眠が得られるリラックス効果のあるアロマオイルの入ったアロマスプレーを作っておくと、寝具や室内に吹きかけるだけで簡単にアロマオイルの香りを楽しむことができます。
枕やカーテンにも吹きかけておけば、眠っている間もその香りの刺激が脳に直接届くので、リラックス効果を持続したまま眠ることもできるでしょう。
アロマスプレーの作り方については、ぜひ下記のページを参考にして作ってみてくださいね。
好きな香りがお守りに!アロマスプレーの作り方とおすすめ香りレシピ
手軽に使えるアロマグッズ紹介
上記でお伝えした活用術の他にも、手軽に使えるアロマグッズがいくつかあります。
ここではそんな、就寝前でも手軽に使用できるアロマグッズをご紹介していきます。
アロマストーン
購入するための費用が高くなく、また初心者でも取り扱いやすくておすすめなのがアロマストーンです。
素焼きの陶器などを石状にし、その石にアロマオイルを数滴垂らして使用します。
香りの広がり方は一般的なアロマディフューザーより劣りますが、コンセントや火気が不要なので寝室でも安心して使用することができます。
アロマキャンドル
静かに揺れる炎とアロマオイルの香りが心身を癒してくれるアロマキャンドルは、男女問わず人気のアロマグッズです。
ただし、火を使いますから寝室で使用する場合には就寝前までに使用を留め、眠りにつく前には火を消しておくようにしましょう。
最近では、大豆ワックスやミツロウを使った火を灯さないアロマキャンドルという別名があるアロマワックスサシェというアイテムが人気です。
ワックスの中にアロマオイルが練り込まれていますから、飾っておくだけでも良い香りを楽しむことができますよ。
アロマディフューザー
初期費用がかかるのが難点ではありますが、一番人気の高いアロマグッズのひとつがアロマティフューザーです。
火の元の心配をする必要もなく、誰でもアロマオイルの香りを楽しむことができます。
アロマディフューザーには、蒸気式のものとリード式のものがあり、一般的にはタイマー機能などもついている蒸気式のディフューザーが人気です。
リード式のものは、アロマオイルの入った溶液に竹などでできたリードを刺しておき、リードが吸い上げたアロマオイルが香る仕組みになっており、玄関や寝室に置いておくのも良いでしょう。
あなたが使いやすいと思うアロマグッズを、ぜひ積極的に使ってみてくださいね。
アロマのプロならではの活用術
ここまでの内容で分かったように…実際にアロマ専用グッズを持っていなくても、安眠ケアにアロマを取り入れることは十分可能です。
毎日の暮らしにアロマを取り入れて、安眠ケアにもぜひ香りの力を活用していただきたいものです。
そうしたことをあなたへおすすめしているアロマのプロは、実際に日々どのようなアロマでケアをしているのでしょうか?
ここでは、アロマのプロならではのアロマブレンドや活用術をお伝えしていきます。
現役アロマセラピストならではの活用術
毎日の暮らしの中にも多くの場面でアロマオイルを取り入れている現役アロマセラピストでも、やはり夜なかなか眠れない時があります。
そんな時に一番好んで使っているのがオレンジスイートフランキンセンスローズウッドのアロマオイルです。
これらのオイルをシングルで使用することもありますが、やはりブレンドして使用することの方が多いですね。
特にオレンジスイートのアロマオイルは別名ウォームアロマとも呼ばれており、心身を温かくしてくれる効果があります。
今日は疲れたな眠れないかもなと思った時には、まずこれらのブレンドオイルを作り、植物油に数滴垂らしてボディオイルに仕上げて、お風呂上りに全身に塗布するようにしています。
そうすることでお肌の状態も良くなりますし、何よりも自分自身から常に良い香りがしたまま眠りにつくことができるのです。
これからお肌の乾燥が気になる季節でもありますし、ぜひやってみてください。
睡眠タイプとアロマ
先のアロマオイルの紹介の項目で、敢えて睡眠の症状別でお伝えしたように…一口に眠れない不眠だと言っても様々なタイプがあります。
寝つきが悪くて眠れない人もいますし、眠りが浅くて何度も目が覚めてしまうような人もいるでしょう。
そこで最後に、ここでは睡眠とアロマの関係について改めてきちんとお伝えしておきます。
睡眠タイプのチェックリストもお知らせしますから、あなたもぜひやってみてくださいね。
知っておきたい!睡眠のこと
実際のところ…あなたは毎日ぐっすりと眠れているという自覚がありますか?
現在の日本において、成人の5人に1人が睡眠に対して何らかの悩みを抱えているという調査結果が出ています。
日本人は勤勉な民族であるがゆえに平均睡眠時間も短く、世界的に見ても28位という低い結果が出ているのです。
このように、慢性的に睡眠不足が続いている状態を睡眠負債と呼びますが、自分自身でも気づかないうちにこの睡眠負債をためてしまっている人は少なくありません。
睡眠とは、脳と身体を休ませるために必要不可欠なものですが、それが足りてないということは脳が常に疲れているということ。
そのことにより、気づかないうちに少しずつ心や体を蝕んでいってしまっているのです。
質の良い睡眠を取ることは本当に大切なことなのですが、多忙な現代人にとって生活リズムを大きく変えるのはとても難しいことです。
その代わりに、アロマオイルを生活に取り入れて活用することをおすすめしています。
アロマオイルを上手に活用すれば、就寝前のオンとオフの切り替えや疲労回復にアロマオイルの香りが助けてくれるはずです。
睡眠タイプチェック
そこで、自分自身がどのような睡眠タイプで生活しているのかを知るために睡眠タイプチェックをやってみましょう。
日本アロマ環境協会(AEAJ)のホームページで示されている睡眠タイプチェックでは、あなたの睡眠タイプとともに、そのタイプにおすすめのアロマオイルも紹介してくれます。
自分の状態を知ってから、アロマオイルを選んで使用すると質の高い睡眠を得るためにより効果的でしょう。
ぜひ下記のページから試してみてくださいね。
まとめ
毎日の暮らしにアロマの香りを取り入れていく中でも、一日の締めくくりである就寝前に使うアロマオイルはとても大切なものです。
しっかりとリラックスできて、安眠に導くパワーのあるアロマオイルを選び、上手に活用していきたいものですね。
あなたもぜひ、こちらの内容を参考にしてアロマを取り入れてみてください。
安眠ケアに効果的なアロマオイルをいくつかご紹介していますが、やはり最終的にはあなたが好きな香りと選ぶのが一番です。
好きな香りを嗅ぐということが何よりのリラックスであり癒しとなるからです。
アロマオイルの持つ香りの力を使って、睡眠の質を向上し、安眠のすばらしさを体感していただきたいものですね。