あなたはアロマオイルというものを知っていますか?
植物から抽出した香りの良いアロマオイルが、私たちの心身の健康維持や美容のために役立つものであることは世の中に広く知られています。
しかし、その他にも私たちの生活に取り入れていくことができる様々な使い方があることを知っている人は意外と多くありません。
この機会にぜひ、色々な形でのアロマオイルの使い方をマスターしてみたいものですね。
そこで今回は、アロマテラピーの世界で用いられているアロマオイルの使い方を、様々な角度からご紹介していきます。
一般的なアロマオイルの使い方として知られている癒しや美容促進などの使い方はもちろん、ちょっとしたセルフケアやお掃除などのホームケアにも活用することができるアロマオイル。
専用グッズが無くても楽しめる使い方なども合わせてお伝えしていきますから、この機会にぜひ様々な使い方をマスターして香り溢れる生活を楽しんでください。
アロマオイルを様々な形で生活に取り入れ、活用していきましょう。
アロマオイルとは?
そもそも…あなたはアロマオイルってどのようなものなのかを知っていますか?
アロマオイルというのは、植物の持つ芳香成分だけを抽出したオイルのことです。
自然の香りが数十倍にも凝縮されたアロマオイルは、きちんと正しい知識を持って取り扱わないといけないものでもあります。
そこでまず、アロマオイルの使い方を伝授する前に…アロマオイルや、それを用いるアロマテラピーの基礎知識をお伝えしていきます。
しっかり覚えて、アロマの世界を堪能できるようにしていきましょう。
アロマテラピー・アロマオイルの基礎知識
最近では、比較的どこででも目にするようになったアロマオイルですが、どれも同じように使用できるわけではありません。
アロマテラピーの世界で使用するアロマオイルは、正式にはエッセンシャルオイル精油と言います。
植物の花や枝葉、果皮、樹脂などから抽出した天然成分100%のものだけをエッセンシャルオイルまたは精油と呼び、これを使用して私たちの毛心身の健康維持や美容に役立てることをアロマテラピーと言うのです。
アロマテラピーという言葉はアロマ=香り・芳香とテラピー(セラピー)=療法を合わせた造語で、日本語では芳香療法とも呼ばれていました。
この記事では、誰にでも分かりやすくアロマオイルと表記していきますが、正しくはエッセンシャルオイルであることを覚えておいてくださいね。
一方で…アロマオイルという言葉になると、本来は少し広い意味で使われています。
本来のエッセンシャルオイルや合成香料にアルコールなどを加えて希釈したものもアロマオイルという名前で販売されており、香りを楽しむだけならそうしたものでも良いかも知れません。
しかし、香りを使って自身の心身のケアをしたり、何かアロマグッズを作ってみようと思うのであれば、必ず天然成分100%のエッセンシャルオイルを使うようにしましょう。
このように…アロマテラピーやアロマオイルの基礎知識を知っておくと、どちらを選んで香りを楽しめば良いかが分かりますね。
そんな天然成分100%のアロマオイルを購入したい時には、ラベルに学名や抽出部位抽出方法などがきちんと記載されていることを確認して購入すれば間違いありません。
そうしたことをきちんと理解して、アロマオイルを準備していきましょう。
実はたくさんある!アロマオイルの使い方
アロマテラピーやアロマオイルについての基礎知識を理解して、必要なアロマオイルの準備ができたら…早速アロマオイルを使ってみましょう。
一般的にアロマオイルというものは、その香りを嗅いで楽しんだり、スキンケアなどに活用するなど…美容の分野に役立てる人は多いでしょう。
しかし、実はアロマオイルは日常生活の様々なシーンで活用できるものなのです。
そこでここからは、実は多岐に渡るアロマオイルの使い方についてお伝えしていきます。
アロマオイルの使い方
一般的に知られている、美容や健康維持のアイテムではない…毎日の暮らしのあらゆるシーンで活用できるアロマオイルの使い方をご紹介していきます。
ぜひ参考にして、あなたの暮らしにも取り入れてみてくださいね。
リビングや寝室で…芳香浴
アロマテラピーにおける三大活用法のひとつである芳香浴法。
芳香浴とは、アロマオイルの香りを空間に拡散し、その香りを嗅いで楽しむ…いわば、アロマテラピーの最も基本的な活用法です。
香りを嗅ぐだけですから手軽に行うことができますし、香りを嗅ぐだけでもアロマオイルの芳香成分が持つ効果効能は刺激となって直接脳へと届きます。
すると、自律神経やホルモンのバランスが整えられて、リラックスや気分転換など…心身へと様々な良い影響を与えてくれるのです。
アロマオイルの香りを拡散する方法には、専用のアロマグッズを使う方法が一般的ではありますが、そうした専用グッズがなくても手軽に楽しめるのが芳香浴の良いところ。
リビングや寝室、玄関やトイレなど…使用する場所や目的に合わせて適した香りを選んで使っていってみましょう。
お風呂や足湯で…沐浴
アロマテラピーにおける三大活用法のもう一つは、この沐浴法という使い方です。
沐浴法というのは、入浴や手浴・足浴などの時にアロマオイルの香りを楽しむもの。
浴槽や洗面器に準備したお湯の中にアロマオイルを入れて入浴を楽しむ沐浴法では、ただ香りを楽しむだけでなく、皮膚からも芳香成分が吸収されて全身を巡るので、芳香浴以上の効果が期待できます。
また、入浴により身体を温める温浴効果やリラクゼーション効果が、アロマオイルとの相乗効果を発揮してくれるので、その日の体調や気分でアロマオイルの香りを選んでバスタイムを豊かにしていきましょう。
美容や健康のために…トリートメント法
アロマテラピーにおける三大活用法、最後のひとつはトリートメント法という使い方です。
アロマオイルを専用の植物油(キャリアオイル)に希釈してマッサージオイルを作り、それを身体に塗布しながらマッサージします。
こうした方法をよくアロママッサージと呼びますが、アロマテラピーにおけるマッサージは法律の関係上マッサージという名称を標榜することができないためトリートメント法という呼び方をしています。
このトリートメント法は、アロマオイルの香りとマッサージの相乗効果により深いリラクゼーション効果をもたらすだけでなく、美肌効果や血行促進効果、デトックス効果など…心身への良い影響が期待できる方法です。
アロマトリートメントは、以下のような方法で行います。
アロマトリートメントの方法
まず最初に、アロマトリートメントに使用するマッサージオイルを作ります。
アロマオイルは原液を直接塗布することができないため、キャリアオイルと呼ばれる植物油に希釈しますが、その割合は基本的に1%以下が目安です。
特に敏感肌の人などは更に薄い0.5%以下で希釈するようにしましょう。
マッサージオイルの希釈濃度は下記の表を参考にしてみてくださいね。
植物油の量 | 10ml | 20ml | 30ml | 40ml | 50ml |
1%濃度 | 2滴 | 4滴 | 6滴 | 8滴 | 10滴 |
0.5%濃度 | 1滴 | 2滴 | 3滴 | 4滴 | 5滴 |
マッサージオイルの準備ができたら、身体の気になるところに優しく塗布していきます。
マッサージの手技は色々ありますが、特に決まったやり方でなくても十分効果が得られますから、ぜひ試してみてくださいね。
風邪の引きはじめに…吸入法
吸入法は、アロマオイルの芳香成分を含んだ蒸気を鼻や口から積極的に取り込む方法です。
鼻やのどなどの呼吸器へ直接作用させることができるため、鼻づまりやのどの痛みといった風邪の引きはじめや、花粉症の症状がつらい時などに効果が期待できます。
この方法は、専用のスチーマーなどがなくても大丈夫。
熱湯を入れたマグカップとアロマオイルがあれば、十分実践可能です。
マグカップに熱湯を注ぎ、そこへアロマオイルを1~3滴ほど垂らします。
目を閉じてから蒸気に顔を近づけて、ゆっくりと深呼吸しながら蒸気を吸い込みましょう。
この蒸気を、目を閉じて顔にかかるようにすればフェイシャルスチームとしても活用することができます。
いずれの場合にも、目に直接蒸気がかかると刺激が強いので、必ず目を閉じてから試してみるようにしましょう。
打ち身や肩こりに…湿布法
湿布法は、アロマオイルを含ませたタオルを身体にあてて痛みやコリの症状を癒すための方法です。
基本的に…慢性の肩こりや腰痛、また生理痛などの血行促進で症状を緩和したい時には温湿布を。
また、捻挫や打撲などの急性のトラブルやスポーツ後のクールダウン、日焼け後のケアなどには冷湿布が効果的であるとされています。
湿布法は、洗面器にお湯または冷水を入れて、そこにアロマオイルを1~3滴ほど垂らします。
その洗面器でタオルを濡らして絞り、気になる場所にタオルを当ててケアしましょう。
ちょっとした捻挫や、つらい生理痛などのケアが、アロマオイルさえあれば手軽に実践できます。
ぜひ覚えておいてくださいね。
手作り好きなあなたに…アロマクラフト
化粧水やハンドクリーム、バスソルトなど…ちょっとした手作りコスメやアロマ雑貨を作ることをアロマクラフトと呼びます。
アロマクラフトは、アロマオイルに対するきちんとした知識と基剤と呼ばれる材料さえあれば誰でも手軽に作ってみることができますから、手作り好きな人や夏休みの自由研究に悩むお子さんなどにおすすめです。
コスメや入浴剤だけでなく、虫除けスプレーや消臭剤など…簡単に作れるクラフトもたくさんあります。
以下に、アロマオイルを活用した簡単アロマクラフトをいくつかご紹介しておきますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
子どもやペットにも安心!アロマオイルを活用した虫除け対策の方法
贅沢にスキンケア!手作りアロマ化粧水レシピとおすすめアロマオイル
ホームケアにも…ハウスキーピングでの活用法
ここまでお伝えしてきたアロマオイルの使い方をみると…どうしてもアロマオイルは趣味嗜好品という印象が強いと思う人も少なくありません。
しかし、数あるアロマオイルの中には抗菌作用や殺菌作用、デオドラント作用などを持つものも多数あり、そうしたアロマオイルはただ香りを楽しむだけでなく掃除や洗濯などにも大活躍するのです。
キッチン周りやごみ箱、玄関やトイレの気になる臭いの対策やお風呂のカビ対策、洗濯のすすぎの時の香りづけなど…アロマオイルはハウスキーピングの場面でも大変役立ちますよ。
アロマオイルを活用した消臭対策については、以下のページで更に詳しくお伝えしていますから、ぜひ参考にされてくださいね。
いつでも安心!アロマオイルを活用した消臭グッズの作り方と活用法
アロマオイルをブレンドして使おう!
ここまでの内容をご覧いただいても分かるように、アロマオイルには無限の可能性があると言っても過言ではありません。
その使い方も様々で、目的や場所を問わず多くの場面で活躍するアロマオイル。
せっかく使っていくのであれば、その良い香りをできるだけ長く楽しみたいと思いますよね。
様々な使い方で使用するアロマオイルの香りを、できるだけ長くその空間に漂わせるためには…数種類のアロマオイルをブレンドして使うことが一番だと言われています。
なぜ、アロマオイルはブレンドをすると香りが長持ちするようになるのでしょうか?
ここからは、天然成分100%のアロマオイルの香りを長持ちさせるブレンドの秘訣と使い方についてお伝えしていきます。
アロマオイルの種類と香りの系統
アロマオイルの香りには、基本として7種類の香りの系統があります。
- フローラル系…主に植物の花から抽出した花の香り。ラベンダー、ローズ、ジャスミン、カモミール、ゼラニウムなど。
- 柑橘系…シトラス系とも呼ばれる爽やかでフルーティな香りで柑橘系植物の果皮から抽出する。オレンジスイート、グレープフルーツ、レモン、ベルガモットなど。
- ハーブ系…ハーバル系とも呼ばれるスッキリした香りで主にシソ科やイネ科植物の枝葉から抽出する。ペパーミント、ローズマリー、クラリセージ、レモングラスなど。
- 樹木系…木や葉など森林をイメージするような香りで主に高木の枝葉や果実などから抽出する。ユーカリ、ティートリー、サイプレス、ローズウッドなど。
- スパイス系…実際にキッチンでも使用するスパイスから抽出されるピリッと刺激的な香り。ブラックペッパー、シナモン、ジンジャーなど。
- 樹脂系…バルサム系とも呼ばれる重く甘い香りで主に植物の樹脂から抽出される。フランキンセンス、ミルラなど。
- オリエンタル系…エキゾチック系とも呼ばれ東洋的・神秘的な香り。イランイラン、サンダルウッドなど。
このように7つの系統に分けられたアロマオイルには、それぞれの特徴があり、またお互いにブレンドした時の相性の良さもあると言われています。
上記の一覧で隣あっている系統同士は香りの相性が良いとされていますから、実際にブレンドする時にはぜひ参考にしてみてください。
香りを長持ちさせるためのブレンドの秘訣
では実際に、それらのアロマオイルをどのようにブレンドすれば香りが長持ちするようになるのでしょうか?
その秘訣は香りの続く時間いわゆる揮発速度を知っておくということです。
人工的に作られた香料にはそれぞれ揮発速度があり、香水を作るときには揮発速度を違えてブレンドすることで香りを持続させます。
天然成分100%のアロマオイルも同様で、アロマオイルもそれぞれに揮発速度が違いますから、そこを理解してブレンドすれば香りを長持ちさせることができるのです。
香りの揮発速度は、それぞれその速度の違いによりトップノートミドルノートベースノートという3種類に分けられます。
できるだけ長く香りを楽しみたい場合には、それぞれのノートから各1~2種類ずつ選んでブレンドすれば、芳香時間が少しずつずれていくので香りが長持ちします。
ぜひやってみてください。
以下に、3つのノートのアロマオイルをそれぞれご紹介しておきますので、ブレンドの時にはぜひ参考にしてみると良いでしょう。
トップノートのアロマオイル
トップノートは、香りがし始めてから10分~1時間ほど持続する香りです。
柑橘系やハーブ系、樹木系の香りの多くがトップノートであり、最初のうちに爽やかな香りを放って気分をリフレッシュしてくれる効果があります。
オレンジやレモン、ベルガモットなどの柑橘系アロマオイルや、ペパーミント、ユーカリなどが代表的なトップノートのアロマオイルです。
ミドルノートのアロマオイル
ミドルノートは、香りがし始めてから30分~3時間前後ほど持続する香りです。
ミドルノートは、そのブレンドの中心となる香りであると言われていますから、あなたの好みや作用を見つつじっくりと時間をかけて選ぶと良いでしょう。
フローラル系のラベンダーやローズ、ゼラニウム、ハーブ系のクラリセージなどがミドルノートの代表的なアロマオイルです。
ベースノートのアロマオイル
ベースノートは、香りがし始めた後しばらく時間が経ってからゆっくりと重く広がる香りで、6時間~半日以上香りが持続すると言われています。
ベースノートとなる香りは樹脂系やオリエンタル系のアロマオイルに多く、鎮静作用が豊富に含まれており気持ちを安定させてくれるのです。
オリエンタル系のサンダルウッドやイランイランはベースノートの代表的なアロマオイルです。
以上の3つのノートを意識してブレンドすると、アロマオイルの香りを長く楽しむことができますから、ぜひブレンドの時はこの3つのノートを意識してブレンドしてくださいね。
アロマオイルと一緒に使いたい専用グッズ
このように、アロマオイルは使い方も様々に楽しめますし、先ほどお伝えしたブレンドをすることでオリジナルな香りを長持ちさせて活用することもできます。
そんなアロマオイルを活用するには、アロマ専用グッズがあるととても便利です。
もちろん、専用グッズがなくても十分に香りを楽しめるのですが、専用グッズがあることで準備や片付けの手間が省けて、より簡単にアロマオイルを使っていくことができるのです。
そこでここでは、便利なアロマ専用グッズと選び方のポイントについてお伝えしていきます。
専用グッズを選ぶポイント
今市場に出回っているアロマ専用グッズは、アロマオイルの使い方の中でも芳香浴をするために使用するグッズが主な商品となっています。
アロマ専用グッズは、だいたいアロマオイルを販売している店舗でアロマオイルとともに販売されていますから、アロマオイルを購入する時には一緒に選んでおくと良いでしょう。
また、ネットショップなどの通販サイトでも様々なアロマ専用グッズが販売されていますから、ぜひチェックしてみてくださいね。
そんなアロマ専用グッズを選ぶ最大のポイントは使う場所です。
アロマオイルの香りをどこで嗅ぐためにグッズを使うのか?というところを踏まえて、購入する専用グッズを選んでいくのがおすすめです。
例えば…寝室でアロマオイルの香りを漂わせるなら、火を使うアロマキャンドルなどよりもタイマー機能が付いているアロマディフューザーが使いやすい…などというように、使う場所によってはグッズ使用の向き不向きがあります。
ですから、アロマ専用グッズを選ぶ時にはどこで使うのか?を念頭に置いて選ぶようにしていきましょう。
アロマグッズ紹介と使い方
では具体的に、アロマオイルの香りを嗅ぐのに役立つアロマ専用グッズを、その使い方とおすすめの使用場所などと合わせてご紹介していきます。
アロマ専用グッズを購入する際には、ぜひ参考にしてくださいね。
アロマディフューザー
アロマディフューザーは、アロマ専用グッズの中でも最も人気のある商品です。
ボトルに木製のスティックが刺さっているリードディフューザーや、霧状にアロマオイルを噴霧する蒸気式ディフューザーがあります。
蒸気式のものには、タンクに水とアロマオイルを入れる超音波式と、水を使わずに直接オイルを噴霧するネブライザー式があります。
また最近では、シガーソケットなどに直接接続して車内で使用することができるものもあるくらい、そのラインナップは充実しているのです。
アロマディフューザーは、リビングや玄関・寝室など様々な場所で活躍するグッズであり、一家にひとつは置いておきたいものですね。
アロマストーン・アロマウッド
アロマストーンやアロマウッドは、素焼きのストーンや木製のブロック本体にアロマオイルを数滴落として香りを楽しむことができるアロマ専用グッズです。
本体に直接オイルを落とすので、そのオイルが徐々に染み込んでいくことでゆっくりと香りを楽しむことができます。
置いておくだけのグッズですから、もちろん電気も火も必要ありません。
そのため、火気が向かない寝室や職場のデスクなどでも気軽に使うことができます。
ただし、一度オイルを落としてしまったストーンやウッドは、新たに別のアロマオイルを落としても前のアロマオイルの香りと混ざってしまう…というデメリットもあります。
アロマポット
アロマポットは、アロマオイルを垂らしたオイル皿を下からキャンドルの火で温めて香りを拡散するアロマ専用グッズです。
デザインも良くインテリア性に優れており、価格も比較的安価なので手に入れやすいのも良いですね。
ですが、火を使うグッズなので寝室などでの使用はあまり向いていません。
アロマランプ
アロマランプも、アロマポットと同じようにアロマオイルを垂らしたオイル皿を温めて香りを拡散するグッズですが、キャンドルの火ではなく電球の熱でオイルを温めます。
香りの拡散力はアロマディフューザーのように強くありませんが、置く場所を選ばない乾電池式のものや直接コンセントに差し込めるものなどがあり、使い勝手が良いのが最大のメリットと言えます。
寝室のような場所でも安心して使えますから、ぜひ一つ購入しておきたいところですね。
アロマキャンドル
アロマキャンドルは、火を灯すキャンドル自体にアロマオイルが練り込まれており、炎の熱でキャンドルが溶けることで香りを空間に漂わせます。
本物の火の輝きや温かさが癒しを与えてくれるとともに、キャンドルに含まれる芳香成分が空気を浄化するとも言われています。
最近では、火を灯さずに香りを楽しめるアロマワックスサシェ(ワックスバー)と呼ばれるグッズもあり、こちらは火を使わずインテリア性も高いことから注目されているグッズです。
アロマワックスサシェはアロマキャンドルと同じ材料で作られていることから火を灯さないアロマキャンドルとも呼ばれています。
アロマオイルを使う時の注意点
アロマオイルの使い方を様々なシーン別でご紹介するとともに、アロマオイルのブレンドや専用グッズについてもお伝えしてきましたが…
最後に、アロマオイルを使う時の注意点をお伝えしておきます。
アロマオイルは天然成分100%と言われているので、その成分も身体に優しく安全なイメージを受ける人は多いでしょうが、決してそうではありません。
植物の中に含まれる様々な有効成分が凝縮した原液…それがアロマオイルなのです。
ですから、アロマオイルを使う時には以下の注意点を守るように心がけておきましょう。
アロマオイル原液を直接身体に付けない
先ほどもお伝えしたように、アロマオイルは有効成分が高濃度に凝縮したものですから、直接原液を目や皮膚に付けないようにしてください。
アロマトリートメント法の項目でもお伝えしたように、直接身体に付けたい時には専用の植物油などで希釈したものを使用するようにしましょう。
またアロマオイルの中には、たとえ希釈していても肌に塗って日光に当たると炎症やかゆみを起こす成分が含まれていることもあります。
そうした成分が含まれていなくても、オイルを塗って日光に当たればオイル焼けすることがありますから、注意しておいてくださいね。
自己判断で飲用しない
海外のアロマオイルの中には、医師や専門家の監修のもと飲用できるアロマオイルがあると言われています。
しかし、日本国内ではアロマオイル原液を飲用することは原則禁止とされていますから、決して自己判断で飲用しないようにしてください。
また、小さなお子さんやペットが間違えて飲まないように注意して保管しましょう。
高齢者や持病のある方・妊娠中の方・乳幼児への使用に注意する
アロマオイルは、使用する人の体調や体質によっては違和感を感じることがあります。
また、高血圧やてんかんなどの持病を持つ人には禁忌となるアロマオイルもいくつかありますから、必要に応じて医師や専門家の指示を仰ぐようにしましょう。
心配な人は、少量を希釈して使うところから使用を始めてみてください。
芳香浴であれば、どんな人も気軽に使用を試してみることができますから、最初は少量を芳香浴で楽しむところからアロマ生活をスタートさせてくださいね。
まとめ
アロマオイルを使うことが初めてだという人は、まずあなた自身が一番お気に入りの香りを見つけることがとても大切です。
そうすることで、その香りを軸にブレンドを試しながら、あなただけの香りを手に入れることができるのです。
また、アロマオイルは使う場所などを問わず楽しめる素晴らしいアイテムでもあります。
自分のお気に入りの香りを見つけたら、今度はリビングではこの香り寝室ではこの香りで安眠しようなど…目的別に使い方や香りを選んでいってみてください。
このように、今回お伝えしてきた様々な使い方を駆使して、ぜひあなたも香りのある毎日を楽しんでくださいね。